北京市内は現在2008年のオリンピックに向け、建設ラッシュにわいています。今現在も「老北京」の面影を残すのが、紫禁城の南に位置する前門(ぜんもん)付近。その北京の下町・前門を歩きました。
前門は、天安門広場の南、正陽門と箭楼という2つの門から始まる大きな通りとその周辺をさします。およそ360年前(1644)清の時代から、人々が集まる街として賑わってきました。当時からここに店を構える老舗も多くあります。
中華民国の時代、前門には近代化の象徴である鉄道の駅がありました。人の行きかう場所ということで、今もなお、ホテルなどの宿泊施設が多く、その数は100を越えています。
また、60年以上も前から続く食堂もあります。ここの名物は「豚の腸煮込み」(1杯 約100円)。店内には当時からの看板がかけてありました。今も昔も、行き交う人々のパワーの源となっています。
前門大街の通りを一本入ると、「珠宝市街」という細い路地が続きます。いくつもの小さな商店が並び、各店舗、大音量でお客さんの呼び込みをしています。ここを歩くと中国の活気、これが体験できることでしょう。観光客も多く、一年中人が絶えることはありません。
前門 :地下鉄2号線利用 天安門広場の南にあり、広場散策の出発点となっています
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