香港から車で1時間ほど、お隣の・深センを歩きました。深センは中国ではじめて経済特別区に指定され、現在は経済の発展を象徴する大都市となっています。広州や香港と同じく亜熱帯性の気候で、年間平均気温は22.4℃。冬でも暖かい地方です。
まずシンセンのまち並みを一望できる「地王(ちおう)ビル」の展望台にのぼりました。ここはシンセンで一番高い建物で、高さは328mあります。深センは巨大な高層ビルが多く、しかし街の中を大きな川が流れ、緑が多い街だとわかります。
この中国南部の深センは、急激に成長を続けています。20年前までは小さな漁村でしたが、1980年、改革開放政にあわせ経済特別区に指定されました。人口統計によると現在では500万人を超える大都市となり、ここ数年毎年10%をこえる割合で人口も増えて続けています。また、平均年齢は30.8歳。高校レベルの学力を持つ人は約半数にも達するという結果がでています。
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チンリツエイさん | 深セン大学4年生のチンリツエイさんは、「シンセンには沢山のビジネスチャンスがあると聞いていましたが、実際に暮らしてみると確かに街は活気に満ち、また空気もきれいです。就職を考えるときも、無限の可能性をもつ深センで働きたいと思いました」と話してくれました。彼女は、大学で英語を専門に学び、今は英語、広東語、北京語を話すことができます。そして日本語も勉強中とのこと。深センは、このように優秀な人材がビジネスチャンスを求めて、中国全土そして海外からも集まる場所になっています。
そして シンセンはもっとも早く経済特区に指定された場所。働く人の年間平均収入も中国でNO.1、改革開放のシンボル的存在です。この経済特区では、外資の企業に対して、税金や、土地の使用など様々な面で優遇措置がとられています。シンセンでは、パソコン通信、バイオ医療、衣料や時計など日用品産業の主に3つが大きな柱となっています。もちろん日系企業も多く進出しています。
<旅のワンポイント>
(一)今年1月に地下鉄ができました。路線は1号線と4号線の一部分からなっており、今後拡張されていきます。
運賃は区間によって2元から5元ほどとなっています。(1元は約13円)
(二)深センは広東省で唯一、北京語・普通語が主流の都市です
(三)食事 深センは広州と香港の間に位置するため、広東料理と海鮮料理が主流です。レストランの数も多く、ファーストフードから高級外国料理店まで、どんな種類のレストランもあります。休日には香港の観光客が大勢来るため、香港のシェフがいる店も多く、 また日本企業がたくさん進出しているので、日本料理のレストランも多くあります。
(四)海沿いの街・深センには海水浴場もあり、冬でも泳ぐことができます。周りは山に囲まれ、砂浜が数キロにわたって続き、潜水して珊瑚礁を観賞することもできます。
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