春先の北京は、白い木蓮、黄色い迎春花、ピンクの桃の花などが人々の目を楽しませています。しかし、この時期は雨が少なく空気が乾燥する季節でもあります。「身体がだるい、咳がする、喉の調子がおかしい」など、体の調子をくずす人が増えています。漢方では調子が悪くなる理由を「春先は、体内に熱が溜まりやすくなるから」としています。健康のために解熱が必要です。日常生活での手軽な対策として、新鮮な野菜や果物のほか、蜂蜜を食べるといいとされています。蜂蜜は、解熱、解毒、痛み止めなどの作用があります。蜂蜜を飲み物に入れ、花を乾燥させたものを一緒に入れるのがお勧めです。特に桑の葉、金銀花、菊の花が喉に効きます。水から弱火で30分ほど煮出し、その汁を使います。次に蜂蜜を鍋に入れ弱火で、指をつけた時糸が引くようになるまで煮込みます。これを煮出した花の汁に入れて飲みます。

　1． 前回のクイズの答え

　poは第四声で漢字は「破」です。　foは第二声です。漢字は「佛」で日本語の「仏」です。正しく当てることができたでしょうか。

　2． ｂｐｍｆの復習

　・発音のポイント

　まずは、いずれも基本母音のeの音が入っています。それから、唇の形に気をつけてください。「P」は唇を閉じて息を蓄えてから声を出す破裂音です。「f」にも注意してください。上の歯を軽く下唇にあてて発音します。息を強く吐き出す「有気音」も意識してください。

　有気音のpは思い切って、息を吐き出して発音しましょう。

　・表記に注意　bo　po　mo　fo

　いずれもeの音が入っていますが、単語の発音を表すときには、基本母音のeを使わず、oを使います。つまり、bo　po　mo　foになります。「be　pe　me　fe」といった表示にはならないのです。ちなみに、「bo　po　mo　fo」を「ぼ　ぽ　も　ふぉ」と発音してはいけません。

　3． 本題　子音のｄｔｎｌの学習

　・発音のポイント

　いずれもeの発音が入っています。また、舌の先を上の歯茎に軽くつけます。

　dは舌の先の位置と動きは「た」に似ています。息は抑えて出し吐き出さない無気音です。

　tは、息を強く出す「有気音」です。息を吐き出しているかどうか、確認しながら練習しましょう。

　nはひらがなの「な」の要領で発音してよいです。

　いずれも舌を上歯茎にパタッとつけないように、気をつけましょう。

　・表記

　単語を表すときに発音どおりに、基本母音eをつけて表記します。「de　te　ne　le」になります。「bo　po　mo　fo」と異なるところです。ちなみに「do　to　no　lo」というピンイン表記はありません。

　・四声をつけてトレーニング

　déは「得」、tèは「特」です。nèは「讷」で、「訥」の簡体字で、「口べた、口が重い」という意味です。Lèは「乐」で、「楽」の簡体字です。「楽しい、好む、笑う」などの意味があります。

　4.　クイズ

　deとleを発音しましたが、それぞれ何声か当ててみてください。答えは次回発表します。

　今回習ったd　t　n　lは、いずれも基本母音のeの音が入っています。また有気音が一つあります。次回はｇｋｈを学習します。（朱丹陽　吉野綾子）