中国と日本が共同で制作した歌劇「木蘭・ムーラン」が4月25日に北京で上演されます。劇場は、市中心にある「保利劇院」で、良好な音響効果や設備が整っている劇場として名が知られています。「ムーラン」は昔、病気になった父の代わりに、男装して敵と戦った女性の将軍です。中国の中学校の国語のテキストに、「花木蘭」という古典が掲載され、中国では知らない人はいないと言えるほどよく知られたお話です。親孝行、男性にも勝る勇ましさのほか、名高い将軍になった後も村の幼なじみと結婚する素朴さで、どの時代でも親しまれてきました。これまで、伝統劇はもちろん、映画化やアニメ化もされています。

　中日共同で製作したこの「ムーラン」で、花木蘭がどのように演出されるかが期待されています。

　1．前回のクイズの答え　喉の奥から発する音

　「e」を発音するとき、日本語の「え」の口の形をし、喉の奥から発音します。ポイントは喉の奥から声を出すことです。日本語の発音にない音ですので、何度も練習してください。

　「e」の発音は、これから習う子音「bpmf　dtnl　gkh」や他の単語にも多く使われています。正しく発音できることが、これからの学習のためでもあります。

　2．前回の基本母音の復習

　① 「a　o　e　i」に四声を付けて練習します。

　口をしっかり開け、喉を使い、明るい声を出してください。同時に、平らの一声、尻上がりの二声、一旦下がって上がる三声、思い切り下がる四声を正しく発音します。

　二重の難しさになりますが、がんばってください。

　② 四声によって意味が変化

　「e」で四声の練習をします。それぞれの漢字は、四声によって意味が異なります。

　「é」は「额」です。日本語の漢字「額」の簡体字です。また、「鹅」は、ガチョウの意味です。

　「ě」は「恶心」の「恶」の発音です。「恶心」は「吐き気」の意味です。

　「è」は「悪人、悪化」の「恶」の発音です。また、「饿」は、「餓死」の「餓」の簡体字です。「饿了」は「お腹がすいた」の意味です。このほか「鳄」の字は「鰐」の簡体字です。日常では、「鳄鱼」で使われており、「ワニ」という意味です。

　3．今日のテーマ：基本母音u　üと特殊母音er

　①「u」

　日本語の「う」の発音に似ていますが、違います。最大の違いは、唇の形です。「u」の唇は「う」より丸く前に突き出します。慣れない感じですが、唇を思い切って丸めるのが、最大のポイントです。皆さんは、この部分の練習に力を入れる必要があります。

　②「ü」

　日本語にない発音で、難しいです。少し「い」の音が入っていると思うと、「ゆ」の音も少し入っているかのように聞こえます。「い」と「ゆ」の中間の発音だと言われています。唇の形は「ゆ」の形を作って、両端を少し左右に引きます。そして、「い」と「ゆ」を合わせた音を出してください。唇に力を入れると同時に、顎を下に少し引っ張った感じです。

　難しいので、繰り返し繰り返し練習して、自分なりの方法を模索しましょう。

　また、表記にも気をつけてください。「u」の上に二つの点をつけます。中国の小学校では、「これは魚の二つの目だ」と教えています。ちなみに「ü」の二声は「魚」と言う意味になります。

　③ 特殊母音の「er」

　発音がとても難しいです。まず、「e」を出し、そのまま、舌を後ろにそらしてみましょう。舌を上あごに当てるようにしてください。この現象を中国では「儿化音」（アル化音）と言われ、日常会話ではよく使われています。「樱花儿（桜）、小孩儿（子供）、公园儿（公園）」など、たくさんあるので、発音できるまで、練習しましょう。

　今日の基本母音と特殊母音は、いずれもとても重要で、難しいです。トレーニングするとき、四声をつけて行ってください。

　4．クイズコーナー

　「u、ü、er」に四声を付けて発音しました。それぞれ何声か当ててみてください。

　次回は、これまで習った四声と基本母音を復習します。

　さようなら、再见。（朱丹陽　吉野綾子）