4月5日は中国人にとって、とても大切な日です。この日の前後は清明節といって、お墓参りのシーズンです。同時に郊外へ出かけ、爽やかな風や明るい日差しを楽しむ日でもあります。一方、新茶が出まわるシーズンでもあります。この時期に摘み取ったお茶は「清明節の前に摘んだお茶」という意味の「清前茶」と名づけられ、一番おいしいお茶として愛されています。
1. クイズの回答
Maの第三声と第一声でした。
Mǎの意味は「馬」(马)で、Māは「お母さん」(妈)でした。
2. 四声の復習
「a」に四声をつけて練習します。声を大きく出しましょう!
3. 基本母音の学習 発音のポイント
まずは6つの基本母音のうちの「aoei」を学習します。
発音のポイントは、できるだけ喉を使って声を出すことと、顔の筋肉が痛くなるほど口を大胆に動かすことです。
① 大きく明るい音「a」
「a」は、日本語の「あ」とほぼ同じです。ただし、口の開け方ですが唇だけでなく、口の奥も一緒に大きく開けてください。同時に、大きくて明るい声を出してください。これが、中国人らしい発音です。中国人の話が大きく聞こえるのは、この「a」の発音があるからだと思います。
声が低かったり、にごったりするのは、正しい発音ではありません。
② 唇を丸め、前に突き出す「o」
唇の形を、まさに「o」のように丸めてください。そして、前に突き出すようにしてください。
日本語の「お」と最大の違いは、口の中も大きく開けることです。顎をぐっと下に下げるので、顔の筋肉も引っ張られる感じがします。
発音自体はそれほど難しくないですが、口の形が最大のポイントです。発音しやすいからと言って、あやふやにしてはいけません。ピンインが複雑になると、きれいに発音できなくなるからです。
③ 喉の奥を使う「e」
「え」の口の形をし、喉の奥から「お」と発音します。
喉の奥からの発音は日本語にないことから、日本の方にとって最大の難関です。ぜひがんばってください。
喉の奥から絞りだすように発音します。
「e」の発音を使う漢字はたくさんありますので、難しいからと言って避けてはいけません。
時間をかけて身体で覚えることです。これが何よりの習得法です。
④ 思い切り口を左右に引く「i」
日本語の「i」の発音に似ていますが、微妙に異なりますので、トレーニングを怠ってはいけません。
ポイントは、唇の形です。日本語の「い」は、唇の動きが小さく、中国語の「i」は唇を思い切り左右に引きます。頬の筋肉があがるぐらい力を入れて、唇を左右に引っ張るようにしください。
4. 大きな声でトレーニング
トレーニングするとき、四声を付けてやってみてください。
四声のポイントと母音のポイントを、同時にはっきり出し、一つの発音にする練習です。
最初の段階ではこの部分に注意を向けると、ほかのところを間違えてしまうかもしれません。悔しいと思われるかも知れませんが、初期段階では当たり前のことです。何度も繰り返せば必ず身につくので、ぜひ頑張ってください。
大きな声を出すこと、口を大きく開けること、顔の筋肉が痛くなるほど口を動かすことです。
常に、この3点を頭に入れて、トレーニングしてください。「継続は力なり」(坚持到底就是胜利)
5. クイズ
日本の方にとってもっとも難しい発音・「e」ですが、口の形はどうですか。喉はどんな感じですか。
基本母音の初めてのトレーニング。いかがだったでしょうか。
口と唇の形、喉の感覚、顔の筋肉の動き。発声に使う器官を残らず動かします。これが中国語の発音です。これからの発音の学習でも常に意識してください。
次回は残りの「u Ü」と特殊母音「er」を学習します。
(朱丹陽 吉野綾子)
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