中国ではこの2、3年、海外の高校へ留学する中学生が増える傾向にあります。これらの子どもは経済的に恵まれている家庭の子がほとんどで、大事に育てられてきました。未成年の上、これまで一人で暮らしたことのない子どもたちは、いきなり海外で一人で生活しなければなりません。食事はどうなるのか、洗濯はどうなるのかと心配はつきません。このため留学が決まった子を料理教室に通わせる親が増えています。料理教室では饅頭の作り方から、スープ、炒め物など、中華料理をメインに教えます。それからクッキーの焼き方も教えます。基本コースは10日で、これを受けるだけでも、炒め物を30種、主食を8種、スープを4種作れるようになります。これら教室では、野菜を洗ったり、切ったりする中学生の姿が目立ちます。
このように、北京では留学生の低年齢化に伴って、中学生向けの料理教室が人気を集めています。
1. 前回のクイズの答え
第二声のyú(魚)と第三声のwǔ(五)でした。
2. 前回の復習 基本母音と四声の練習
第三声を繰り返し練習しましょう。基本母音のa o e i u ü と特殊母音のerに第三声をつけて、トレーニングしてください。
唇の形と喉の位置を正しく覚えてください。また、第三声の下げ上げをはっきりと行いましょう。
3.子音の学習
・発音の注意点
子音は中国語では「声母」と言いますが、合わせて21あります。表記する時は音節の頭に来ます。
息を吐き出さない「無気音」と、強く吐き出すように発音する「有気音」があります。さらに子音の発音だけで漢字なる場合は、表記の仕方が異なりますので気をつけてください。
・b p m fの学習
いずれも最後に、基本母音の「e」に似た発音が入っています。
b 唇の形は「ぼ」に似ていますが、最後の音は「お」ではなく、「e」に似ています。「無気音」で、息を吐き出しません。
P 唇の形は「ぽ」に似ていますが、同じく最後は「e」に似た音を出していください。また、重要なのは、息を強く吐き出します。日本語ではあまり使われていないが、中国語では良く使われています。自由自在に発音できるように、練習しましょう。
m 唇の形は「ま」に似ていますが、「e」の音で終わらせてください。
f 上の歯を軽く下唇にあて、発音してください。英語「F」に似ています。
・pとf 正確な発音のコツ
Pは日本の方にとって難しい「有気音」です。「ぽ」よりもっと息を強く吐き出すのがポイントです。トレーニングするとき、それを確認する必要があります。ティッシュペーパーを1枚用意し、自分の顔の前に置きます。発音した時それが揺れれば、息が吐き出されている証拠です。
中国人は、無気音か有気音かで言葉を判別するので、正しい発音が必要です。
fは「ふ」に似ているので、日本の方にとって油断してあいまいな発音になりやすいところです。気をつけてください。唇の形が何より重要です。上の歯を軽く下唇に当ててください。
4. 表記と四声のトレーニング
・表記はbo po mo fo
bpmfの音で単語になります。このときの表記は「bo po mo fo」になります。最後の音が「e」で終わるのに、表記するときは「o」が使われています。少し紛らわしいところです。気をつけてください。そのかわり「me」ほか、「be pe fe」という表記はありません。
・四声と漢字
四声をつけ、漢字として覚えましょう。
「bō」は「波」です。「pò」は「破」で「壊れる」の意味です。
「mō」は「摸」で、「なでる」の意味です。「fó」は「佛」で、「仏」という字です。
5. クイズ
「po」と「fo」ですが、それぞれ何声で発音したでしょうか。そしてどんな漢字を表しているでしょうか。回答は次回発表します。
次回は子音の「d t n l」を学習します。(朱丹陽 吉野綾子)
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |