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「君はたった1人の跡継ぎだ!」

2009-05-12 09:30:43     cri    

 中国で、名づけということは古来大事なことだと見られています。中国人にとって、「名前」にはたくさんの気持ちを込めており、深い意味があることです。しかも、昔の伝統的な大家族は子供の名前を決める時、名的な継承の思いを込めることがよくあります。この習慣は京劇の梨園の名門でも珍しくないことです。京劇は200年以上の歴史を持ち、中国の代表的な伝統的な芸術であるほか、梨園にかかわる人々の様々な習慣も中国ならではの伝統を守っています。

 現在の「十浄九裘」(10人の花臉の俳優の中に9人は裘派であること)の局面をなしている裘派花臉の家族・裘門はこういう典型です。

  

 

 一代目の裘桂仙の息子の裘盛戎は、富連成という「科班」に入って、「科班」のルールを守るため、先生が名前を変えました。

 裘盛戎の息子である裘少戎の名は、父親とただ一字の差です。父親の跡継ぎをするという気持ちを込めて、「少」という字を使いました。そして、孫の裘継戎の名も一字しか変えなく、言葉の通りに「先人の衣鉢を継ぐ」という意味で、「君はたった1人の跡継ぎだ」という責任を負うことになる証明とも言えるのでしょう。

 ここでもう1つの例を挙げましょう。京劇の歴史の長さとほぼ同じ歴史を持つ譚派老生の家族・譚門もそうでした。 

 

 「伶界大王」譚鑫培と息子である譚小培の名の違いもただ一字であり、息子は父親を継いでいますが、父親を超えることができなくて、「小」という字を使いました。譚小培の息子である譚富英の名前は裘盛戎と同じく、富連成に入って、先生が名前を変えました。そして、譚元寿も富連成に入りました。

 もし裘門は名前に継承の意を込める習慣を従っていると見られるのなら、譚門は古い科班のルールを守っているということです。(楊)

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