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「僕、大丈夫です」

2009-04-07 11:51:04     cri    

 去年末に行われた「第6回青年京劇役者大会」の決勝戦の「浄」部が終わって、出演者一同が舞台に現れた時、一人の役者は他人の助けで、片足で跳んでカーテンコールにこたえました。このシーンはすべての観客に深い印象を残しました。その若い役者は上海京劇団の「銅錘花臉」高明博です。

 高明博の両親は京劇俳優で、父親の役柄は「花臉」、母親は「老旦」です。瀋陽出身の高明博は幼い頃から両親の薫陶を受け、7歳から京劇の勉強を始め、1992年上海劇曲学校に入ってさらに芸に磨きをかけました。現在、上海京劇団の一員として高明博は「裘派芸術」に憧れて、裘派名人の李長春の弟子になって「裘派芸術」に没頭しています。

  

 今回の「青年京劇役者大会」は初めての参加ではありませんが、緊張していたそうなので、最後のとんぼ返りの時うっかりして、足の腱を切ってしまいました。

 「やはり経験不足です」と、高明博は言いました。

 決勝戦に参加する演目は裘派の代表的な演目の一つである『趙氏孤児』の中に、よく人々に知られている一幕『打嬰』です。高明博が演じた主人公の魏絳は「裘派」の創始者・裘盛戎が創造したすべての人物のうちでもっとも人口に膾炙しています。上手くできるかどうかが高明博自分でも十分の自信がないだけに、最後のフリー出演でもっと芸を皆に見せたがって、無理やりにとんぼ返りをして足の腱が切れました。

 「とんぼ返りをする前、まず歯で付け髭を噛まなければならないが、焦っているのでまだしっかりと噛んでいないまま、とんぼ返りをしてしまいました」と、高明博は悔しげな顔をしていました。

 意外な事件に遭いましたが、高明博はやはり自分の素晴らしい演技で2等賞を受賞しました。

 手術を受けた高明博は現在、積極的に回復中で、まだ鈍痛を覚えていますが、毎日、病床に横たわりながら喉の練習をしています。

 「兄弟弟子たちは、負傷したことのない人が一人もいなくて、僕は大丈夫です」と、高明博は笑っていました。(楊)

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