2月7日の夜、北京の梅蘭芳大劇院には灯し火があかあかと輝いて、「ハォーー」の掛け声と拍手がしばし鳴り止みませんでした。去年末に行われた「第六回全国青年京劇役者大会」で受賞した役者のほか、これまでの受賞者が集まって、ハイレベルの公演を繰り広げました。
公演の前、賑やかな楽屋の中で、よく知った顔を見つけました、彼はこの間紹介した李陽鳴です。今夜、李陽鳴が演じるのは『紅鬃烈馬』という話の筋が込み入った演目の最後の1幕『大登殿』です。『紅鬃烈馬』は『花園贈金』や『彩楼配』、『平貴別窑』、『武家坡』、『算糧』、『銀空山』など、そして最後の『大登殿』を加えて、全部で13の段落で構成された物語で、落ちぶれた書生の薜平貴と丞相の娘の王宝釧の複雑な恋の話しです。『大登殿』のあらすじは、軍隊に入った薜平貴は戦争で遠征し、妻の王宝釧と離ればなれでしたが、18年経って、散々苦しんだ後、やっと敵国の皇帝として妻を迎えに戻ったというものです。『大登殿』は歌や演技を主とした演目で、立ち回りの場面はなく、「老生」の役柄なので李陽鳴の足に負担にならないはずです。
李陽鳴が一心不乱にほかの役者と下稽古をしているところに、私はそっと楽屋に入りました。彼の真剣な顔を見て、思わずカメラを取り出して撮りました。シャッターの音に気づいた李陽鳴は変わらない笑顔であいさつをして、また練習に戻りました。
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