前回は、800年の歴史を持つ北京市西城区の「護国寺街」を紹介しましたが、東城区にもこのような町があり、「国子監街(こくしかんがい)」と呼ばれます。
安定門といえば雍和宮(ようわきゅう)。北京市にある最大のチベット仏教寺院です。雍和宮の西にある通りに入ると、700年の長い歴史を持つ「国子監街」に足を踏み入れます。「国子監街」、西は安定門内大街、東は雍和宮大街まで、全長669メートルあります。元代につくられ、清代には「成賢街」と名付けられ、民国時期には「国子監」と呼ばれました。1965年から後は「国子監街」と改名されました。真ん中あたりに「国子監」と「成賢街」と書かれた牌楼(はいろう・中国の伝統的な建築様式の門のこと)があります。「孔廟」と「国子監」の2つの施設が牌楼に挟まれています。
・国子監(こくしかん)
元代大徳十年(1306年)につくられた元・明・清時代の最高学府で、国家運営にあたる幹部の人材養成機関でした。国子監の主要建築物である辟雍(へきょう)殿は、清代乾隆四十九年(1784年)に建てられ、皇帝らが講義した講堂でした。中国で現存する唯一の古代学堂となります。
・孔廟(こうびょう)
中国最大の孔子廟は山東省曲阜市中心部にありますが、元の初代皇帝・フビライが都を北京に移した後、思想統治を強化するため、大徳六年(1302年)につくりました。元・明・清代の皇帝らは孔子を祠るため、ここで盛大な孔子祭りを行っていました。廟内に入ってすぐ、元・明・清代の科挙合格者51624人の名薄石碑が198基並べられています。そのうち、元代の石碑は3基、明代は77基、清代は118基。
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