また、「天嬌文化城」では、老北京人の知恵が凝縮している伝統工芸品もたくさん揃っています。これらに詳しい仲間からの紹介で、わたしはクルミに興味を持ちました。このビタミンB1、ビタミンE、オメガ3脂肪酸を多く含むことで注目されているクルミは紀元前7000年前から人類が食用としてきましたが、老北京人は食べるほかに、もう1つの習慣を守り続けていました。それは「クルミ遊び」です。中国語では「玩儿核桃(wan'er he tao)」と言います。
~ピーナッツ~
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観賞クルミ――鳥の心臓 |
つまり、デコボコで硬さのある2つのクルミを同時に手のひらで動かすことにより、手のツボが刺激されて、血液循環の促進、冷えの予防・改善、脳の働きを活性化させるなどの効果が着目されています。満清時代、学問を修めて文章をよくする文人にとって、クルミを回しながら公園で景色を楽しむことは、日常生活に欠かせないものとなっていたようです。そして、長い時間をかけて、磨かれたクルミの表面には光沢ができ、綺麗な瑪瑙色になるにつれ、値打ちが付いていきます。また、形状、模様、年代などによって、数百元から何十万元のものがあります。(取材:馬玥 チャック:小野)
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