南京大学の仏文学専攻を希望する劉凱さん（19歳、写真左）は、苹果園中学高校部の生徒で、クラスではいつもトップの成績。会場に入る前にも笑顔を見せ、合格には自信があるようです。

しかし、付き添って来た母親は「夕べはよく眠れなかった。息子に悟られないように、なんでもないようにしているが、実はたいへん緊張している」と言い、「昨日の昼食はファーストフードのハンバーガー。今日は油っ気のない野菜料理を一緒に食べた。おなかを壊すといけないので」と食事にまで細心の注意を払っているようです。

劉さんの家は学校からタクシーで10分のところにあり、「マイカーがないので、息子を車で送ることができない代わりに、せめて送り迎えだけはきちんとしたい」と母親は話しています。

　一方、校門近くの道路は、受験生の親たちのマイカーで埋め尽くされました。タクシーを見かけたので、手を上げて拾おうとしたところ、「今日は仕事ではなく、子供の送り迎えに来たのだ」とあっさり拒否されてしまいました。