中国でのスキースポーツの普及に協力
スキー先進国からの恩返し
氷点下15度の瀋陽郊外。3日後にグランドオープンを控える「怪坡国際スキー場」。
夕空が茜色に染まる頃、雑木林が広がる山の斜面では、スノーボード専用ゲレンデの整備に向け、急ピッチで作業が進んでいました。
2メートルあまりの人工雪山に立って指揮していたのは、赤いハンチングキャップに白いスキーウェア姿の日本人でした。北海道から来た三品章男さん(70歳)です。光輪のように夕日を背負う姿は、一幅の絵でした。
昨年末、「スノーボードパークの整備はまだ初めてなので」、という怪坡スキー場の要請で帯広からやってきました。2週間ほどの滞在中は、スノーボードパーク作りの指導だけでなく、スキー場の接客、運営管理、インストラクターの特訓、最後は料理コーナーのメニュー設定にまで参加。ほぼ毎日、朝9時から夜9時過ぎまでスキー場で過ごしていました。
北海道もスキーシーズンで多忙を極める中です。しかし、今回は北京で中国スキー協会との協議も含め、全部で18日間に上る長丁場の滞在になりました。中でも、瀋陽では一日三食、スキー場の経営者や若手インストラクターと共にし、中国語が通じなくても、通訳とジェスチャーを通しての対話に花を咲かせ、双方の笑い声が絶えませんでした。
三品さんは、2004年にスタートした北海道スキー連盟と中国とのスキー交流の中で、ずっと現場で陣頭指揮をとってきました。こうして、かつては「遠方にある夢の国だった中国」も、三品さんにとって今回で16回目の訪問となりました。
70歳を過ぎても、中国とのスキー交流に力を入れる三品さんに、中国のスキー界との交流に寄せる思い、スキーの醍醐味についてマイクを向けました。
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