中国からの観光客
ホスピタリティーを持ってお迎えしたい
最近の中国人の日本観光において、"沖縄"がキーワードのひとつになっています。
7月28日に北京・那覇便が就航したのに続き、9月1日から中国人個人観光客向けの沖縄観光を条件にしたマルチビザの発給が始まります。
中国人観光客の拡大に向け、裏方スタッフの一員として、環境整備に頑張ってきた沖縄県企画部交通政策課物流推進班の玉城恒美班長にインタビューしました。
玉城さんは一年前に出張で初めて北京を訪れてから、毎月のように北京を訪れています。「若者の目が生き生きとして元気がある」中国から一人でも多くの人に、「青い空、コバルトブルーの海、白い砂浜」の沖縄を訪問してもらえるよう奔走している毎日です。
総人口140万人の島々に、年間訪れる観光客の人数は600万人。しかし、その大部分が日本国内の観光客で、外国人はわずか5%に過ぎません。一方、今後10年ほどの間に、観光客を1000万人にする目標を掲げる中、中国本土からの観光客の誘致の位置づけをめぐり、北京出張中の玉城さんにマイクを向けてみました。
■北京と那覇、3時間で結ばれる
――この7月28日、北京―那覇直行便が就航しました。
はい、初めての北京―那覇定期便です。片道3時間。週2便飛んでいます。開通後、向こう一ヶ月満席の状態が続いています。私も今回の北京出張はチケットが取れず、往復、香港経由になっています。
多くの方々に利用していただき、誘致した側としても非常に良い仕事をしたと思っています。お陰で、9月にも新たに2便増便することがほぼ決まりました。
北京のほか、中国から空のアクセスでは、上海は週4便、香港は毎日飛んでいます。
――今年の7月1日から、中国人個人観光客向けに、沖縄訪問を条件にしたマルチビザの発給が始まりました。
沖縄県にとっては、非常にありがたいことだと考えています。去年の夏、仲井眞沖縄県知事と一緒に北京を訪問した際、政府筋から民間まで、多くの方々から「沖縄に多くの中国人に来てもらいたいと思うのであれば、ノービザ制度にしていただきたい」という声を聞きました。
それを受け、中山知事は中央政府にお願いをしまして、それが実現できたのが今回のマルチビザですね。聞くところによりますと、これまでの1ヶ月で、もう1000人の方がマルチビザを取得しています。
――こうした動きは、今後の沖縄観光にどのような変化をもたらしそうですか。
昨年、沖縄を訪れた中国人観光客は、香港の空港を利用した観光客も含めて、7~8万人でしたが、今年はたぶん10万人、来年は15~16万人に達するだろうと見られています。知事は、そう遠くないうちに100万人にしたいと言っています。
そういうことを昨日、北京の旅行社の方とお話したら、「すぐに500万人になりますよ。だからホテルとか空港とか、あるいは中国語ができる人を早く育成して準備したほうがよいですよ」と叱咤激励されました。
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