メンバー:高橋恵子、謝東、つばめ
ベテランアナウンサー・高橋恵子さんにお話の続きを聞きます。
3・11に起きた東日本大震災を振り返り、恵子さんは、「30年の放送人生の中で初めてのことがあった」と言います。
地震が起きたその時は、恵子さんは午前の仕事を終え、ラジオ局近くのレストランで遅めの昼食をしている最中でした。
「大きな揺れが収まってから、すぐに席を立ち、急いでスタジオに戻りました」
その後、翌朝まで生放送が続いたと言います。「1分1秒を争って情報を伝えるよりも、誤報をださないことを心がけました」緊急時の放送姿勢とその後の一連の対応には、同じく放送人として、大いに学ばせていただかなくちゃと思うものがたくさんありました。
ところで、今回の赴任は、恵子さんにとって、16年ぶりの中国長期滞在になります。この間、中国も日本も大きな変化が起きていると言えます。
16年前は、これから大きく変わろうとしていた北京を新鮮な目で見て、毎日「北京発見」を続けていました。都市部の暮らしは日本と近づきつつある今、北京や中国を観察する時、以前と同じように新鮮味があるのでしょうか。はたして、恵子さんの中国や北京を見る目に変化は起こったのでしょうか。
また、恵子さんは、16年ぶりの中国勤務に赴く時、送り出す側の反応に大きな変化が見られたと言います。
「1993年、北京に行って仕事するというと、心配したり、何故?と驚く人が多かったんですが、今回は、『いいね。先見の目があったね』と言う人が多くいました。伸び盛りで活力のある中国で働けるというのを、皆がうらやましく思っているようです」
こうした周囲の反応にもあるように、今の中国と日本は異なる成長段階にあります。これを背景に、メディア人として、また隣人としてどのように相手を見つめ、付き合っていけばよいのか、高橋恵子アナウンサーの実体験に基づく談談をお聞きください。(つばめ)
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