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中日合作映画『夢の壁』 監督と役者の皆さん

2009-03-14 21:52:56     cri    

心の壁を壊し 互いの理解を目指す

 

中日合作映画『夢の壁』の制作発表記者会見が13日、北京で開かれました。原作は1983年上半期の芥川賞受賞作で、1945年前後、北京で過ごした日本人少女と中国人少年の交流を描いた同名小説。記者会見には、原作者の加藤幸子さん、監督の張加貝さん及び中日の役者たちらが出席しました。

  中日平和友好条約締結30周年を記念して計画されたこの企画に、徳間書店をはじめ、中日双方の企業や団体が出資しています。 

 張加貝監督は、「1ヵ月半 前から甘粛や銀川などで撮影を始め、4月いっぱいまで続く。完成は6月を目指す。できれば中国と日本で同時上映を実現させたい」と話しました。

 主演の少女と少年には、新潟中越地震で飼い主を助けた実話に基づいた『マリと子犬の物語』に出演した佐々木麻緒ちゃん(9歳)に、農村部の子ども2000人あまりの中からスカウトされた要丁楠くん(8歳)。このほか、小林綾子さん、風間トオルさん、鄧紫衣さんなど両国の役者たちが出演しています。

 60数年前の戦争を背景に制作された中日合作映画には、『未完の対局』(1982年)や『乳泉村の子』(1991年)、『純愛』(2007年)などがありますが、今回の作品の注目点はどこか、関係者の皆さんにマイクを向けました。
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ーー作品に託した思いは?

【原作者・加藤幸子さん】 中国人との交流の原体験

 この作


















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品は私自身の体験を綴ったものです。
 1941年、私が5歳の時、昆虫を研究していた父親は北京大学で仕事を得、それがきっかけで、母親と3人で北京での生活を始めました。
 小学校は宣武門近くの西城第一国民学校で、生徒は日本人ばかりなので、中国人と接するチャンスはありませんでした。
 ところで、敗戦後、父は中国政府の要請で北京に残って仕事をすることになり、私の家にも中国人の高さんと息子の午寅が一緒に住むようになりました。私は午寅と仲良くなり、そのうち、周りの子どもたちとも楽しく遊べるようになりました。帰国したのは1947年ですが、当時の遊び仲間は今でも顔を覚えているぐらいです。
 タイトルの「夢」には、「午寅」の明るい未来を持ちたいという願いと、中国と日本が仲良くなってもらいたいという私自身の夢の両方にかけています。
 映画化の話は、これまでも2度ありましたが、張監督との話し合いで、作品の味わい方も含めて、正確に理解されている方だと分かり、安心してお任せました。とてもよい映画になると思い、今から楽しみにしています。  

【監督・張加貝さん】 いろいろある「壁」を壊す方法を考えよう  

 これは子どもたちの友情の話です。二人の子どもは、最初はにらみあうだけでしたが、付き合っているうちに、理解しあうことができました。このぶつかり合いを通してお互いが理解できる点がとても良いと思いました。 
 映画を通して、一番伝えたいメッセージは日中の相互理解です。人と人の間には「壁」ができてしまうものですが、日本と中国の間にも「壁」があると思います。その「壁」をどうやって壊せるのか、映画を通して皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

【出演者・小林綾子さん】 日中友好の架け橋の映画に

 子どもの話ではありますが、国を超えた友情が描かれており、素晴らしいテーマが流れていると感じ、やらせていただきたいとお受けしました。
 みな、それぞれ色々な夢を持っていると思います。でも、心の根底に流れているものはどの国の人も一緒だと思います。今回の映画は子ども同士を通して日本と中国を描いたスケールの大きい作品です。いろいろな見方をしてもらえる映画なのかなと思っています。
 この作品が日中友好の架け橋となって、もっと多くの人に見てほしいなと思っています。 

【プロデューサ・鯉渕優さん】 ファンタジーから普遍的なものに


















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 映画の中で、少年と少女が大人たちの作った社会で、戦争という関係性を超えて、まったく違う状況に置かれているのに出会い、そして別れていく。子ども時代、誰もがそれぞれ体験したであろうことを、日本と中国という文化も違い、言葉の壁があるにも関わらず体験してしまった。それも、ある稀な時間の中で過ごした一種のファンタジーというべきものがこの映画では普遍的なものとして描かれていく。それをぼくらもしっかり見届けたいなと思っています。張監督は「いろんな『壁』がある」と言っていましたが、監督の「壁」をうまく今日的に見られるような作品にしてほしいと思っています。(つぎへ)



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