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日本人スタッフのつぶやき291~ありがとう!CRI

2014-03-31 20:17:51     cri    


子供たちも楽しそうです

 ラジオ番組の方では、最初は王小燕さん・斉鵬さんと、斉鵬さんが山梨に研修に行った後は代わりに王穎穎さんと一緒に経済番組を担当しました。中国経済の事情などよく分からないまま、相方が用意する台本を読んでいただけですが、激動の中国経済を毎週ウォッチできて、ずいぶん勉強になりました。特に、日々躍進するネット関連の話題が毎回のように出てきてとても興味深かったです。

 また、最後のほんの1月半ほどですが王秀閣さんと違う形の番組も担当させていただき、これはこれでいろいろ楽しくやらせてもらいました。それにしても、アナウンスの訓練など何もしたことがないのにいきなりマイクの前に座らされて面食らいましたし、ホントにいいのかなと不安でしたが、リスナーの方に励ましていただきながら何とかやってこられました。ありがとうございます。

 そして、仕事の中心であるニュース翻訳の仕事です。これは、事前にあまり面白くないと言われていましたが、私にとってはなかなか楽しい仕事でした。以前、この欄で書いたことがありますが、「空き巣老人」という言葉が出てきたときは面食らいましたし(子供たちが都会に出て老親だけが残された家庭のことです)、同じ漢字を使いながら微妙に違う中国語と日本語を両にらみしながら、ピッタリくる訳文を短時間に探すのは結構スリリングな作業でした。これだ!という表現を見つけられたときはある種の快感さえ感じたものです。

 また、文字だけでもひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットがあり、そこに和語・漢語・カタカナ外来語・和製英語など出自の異なる単語が微妙なニュアンスの違いで何層にも重なり、そこに敬語など複雑な待遇表現が加わる。日本語というのは、何と曖昧で面倒な言葉なのかということを日々痛感させられました。

 そんなことを発見させてくれたのもここの仕事ですし、何度もくり返しになりますがとにかく4年間、本当に楽しく過ごさせていただきました。ありがとう!CRI。ありがとう!日本語部。

 実はこれからも北京にはいますので、機会があったらいろいろな形でCRIと協力関係を続けていきたいと思います。さしあたり、まだ後任の日本人スタッフが間に合わないので5月頃まで、ニュース翻訳の改稿のお手伝いだけさせていただくことになっています。なかなかさようなら!とはならないようです。

 最後に、私も今年で中国暮らしは10年になりますが、この10年を振り返って思うのは、結局、一言だなということです。

 「案ずるより産むが易し」

 いろいろ心配していても、最後には不思議に何とかなっている(まあ、何ともならないことも多いんですが)というのが中国の暮らしで、そこへ行くと日本人はちょっと心配しすぎという気がします。だから皆さんも気楽に北京暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。(大野清司)


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