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書道家・稲垣黄鶴と時空の旅 句集『北京恋』から春の句

2013-04-30 13:32:40     cri    

二時間目「CRIインタビュー」

ゲスト:写真家・稲垣喬方さん

聞き手:王小燕 志摩悦二郎


























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 今週は東京からのゲスト、写真家の稲垣喬方(いながき・たかまさ)さんをスタジオにお迎えしました。

 今回は1940年代に北京で生活していた母親で、書道家の稲垣黄鶴(いながき・こうかく 1903-2006)(写真左)の俳句集『北京恋』から春にちなんだ句をご紹介しながら、半世紀以上も前の北京にタイムスリップします。

 時は日本が中国に対する侵略戦争を繰り広げていた時代でした。こうした中、黄鶴は中国文化への憧れという純粋な気持ちで、外交官だった夫と共に北京に渡りました。普段着にチャイナドレスを着、食事は北京市民と変わらないものを自分でこしらえ、住居も胡同の中に構えた黄鶴は、北京にいる日本人の奥様方に書を教える傍ら、中国人の書家について自ら稽古に励んでいました。

 「母の目には北京は詩情に溢れた町。北京の秋の空の色が世界一だといつも言っていた」と喬方さんは振り返ります。

 今回は、稲垣黄鶴の句集『北京恋』からいまの季節にちなんだ句をピックアップしてみました。

 ・北京はみな 燕となりぬ 夕茜

 ・清朝の 二枚の皿の 夜店かな

 ・月天心 画舫は湖心 人無心

 ・春泥に よごれて驢馬は ととととと

 ・ゆっくりと 歩く驢馬の目 春の風

 ・すする茶に 落つるともなき 柳絮かな

 ・小姐の 裳をめぐる 柳絮かな

 ・緑蔭に 新刊の頁 切りにけり

 稲垣黄鶴が導いてくれた時空の旅から何が見えるのか、ぜひ番組をお聞きください(写真右の書は稲垣黄鶴自筆俳句集『北京恋』から)。

(王小燕)

 【プロフィール】稲垣喬方(いながき たかまさ)

 1930年 東京に生まれる

 1959~1987年 フジテレビ美術部勤務

 1968年より丹波地方の民家撮影を始める

 現在、現代表装協会理事

 現代表装工房 代表

 主な著書『山里残影』(グラフィック社、1992年初版)

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