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<コレ若>第九弾(4)「藤間万恵 日本舞踊の会」~踊りがつなぐ師弟の絆~

2011-11-29 16:31:55     cri    

 それと同時に、身体能力が日本人よりはるかにいいです。ですから、学生さんたちがわずかな期間で本日みたいな舞台に立てたというのは、日本人ではちょっと無理なのではないかと思います」。

 こうして日本の伝統芸能の舞台に中国の一般的な若者が立つというのは、正に前代未聞のこと。

 それについて藤間先生は、「これこそ中国に文化交流使として滞在した私にしかできないことです」と仰いました。

 文化交流使としての活動は、実は7月の半ばで終了していましたが、今回の公演のためにすぐに北京に戻られた藤間先生。

 そうしてまでこの公演の実現に取り組んだ理由をお聞きしたところ、日本で日舞を習っている人たちは、定期的に発表会を開き、日ごろの稽古の成果を披露するのだそうですが、これは学んだ芸をしっかりと身に付けるために必要不可欠なのだそう。

 舞台に上がるまでに、時間をかけて中国人の学生たちに踊りやせりふの練習をしてもらうことで、踊りの記憶が学生たちの記憶と体に深く残り、それが日本舞踊普及の基礎になるのだと言います。

 文化交流使としての役目を終え、日本に帰国された藤間先生ですが、最後にこんな言葉を残してくださいました。

 「さし当たってこのイベントが終わって交流使終了と私の中では思っておりますので、私にとって交流使の活動は今日(10月23日、公演の楽日)を以って終わりだと思っておりますが、『これで終わり』で日本に帰り、日本での活動のみにするのでしたら、私の10ヶ月間無駄みたいなことになってしまいますので、やはり御縁ができた土地ですから、これからもご縁を切らさないでいきたいと思っております」。

 (取材:オウギ、馬ゲツ 文:中原美鈴)

 「これからの中日交流を支える若者たち」第九弾は、「藤間万恵 日本舞踊の会」の藤間流日本舞踊家・藤間万恵先生と、その中国のお弟子さん楊位一帆さん、そして雷国悦さんをクローズアップしました。

 12月の「コレ若」もぜひお楽しみに!


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