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<コレ若>第五弾(4)主演の倉重拓さん

2011-05-17 14:12:30     cri    

 昨年夏から始まった稽古の成果については劇場で判断して頂くとして、"演じる"ことについて思うことを少々。よく感じるんですが、私たちは日常生活において定められたある役割を演じている気がするわけです。もちろんお芝居の舞台とは別ものですが、"演じる"という行為そのものは根本的に同じなわけで、"建前"を美意識までに昇華させた日本文化を背景に生きてきた身としては本物の舞台でどこまで通用するのかやってみるのもありではないかと。こんな頭でっかちな自分だけに、本番の舞台を体験すること(しかも主役!)は大きな刺激となりました。

 全部で5ステージあったわけですが、やはりお客さんの前で演じる時の緊張感には独特の味わいがありました。今までの真剣勝負とは異なる、なんとも言えない満足感が後に残ったのは確かです。ただこの快感の正体がなんなのかは素人役者に過ぎない自分には分かりかねますね。その存在を思いっきり感じる三日間を持つことができただけでも幸せものです。


「北京文化快報」の取材を受ける。
中国のテレビで露出するなど滅多に無いことなので、
みんな緊張しまくってしまった。

 最後になりますが、今回のお芝居を通してスタッフのみんなと一緒に頑張り抜けたことがやはり一番の収穫でしょうか。未曾有の大震災を経験した日本の状況に関する情報を交換しながら、自分たちは北京でできる支援をしようと限られた合同練習時間に汗だくになって稽古したのも今ではいい思い出です。

 初演、第二回と主演のシンジは代替わりしているわけですが、第三のシンジが北京で活躍する日には最前列で応援したいですね。(文:倉重拓、写真提供:六渡達郎)

 「これからの中日交流を支える若者たち」、来週は異例の第五回として、「珈琲店的太太」の演出を手がけた雨晴義郎さんをクローズアップします。どうぞお楽しみに!


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