薬屋さんで質問攻め
出張から帰って、風邪をひきました。
中国へ来て6年、風邪をひいたぐらいでは病院には行きませんが、薬局はよく利用します。
来た当初の頃のことを思い出します。その頃は
薬局へ入るのもおそるおそるでした。
まず、薬局に入ると、あたりを見る間もなく、
「何をお探し?」と声をかけられます。
この辺りも語学能力が乏しいとびくびくするもんです。
あらかじめ辞書で調べておいたフレーズで「風邪薬をください」というと、
「漢方薬、それとも西洋医学の薬?」との質問が。
思ってもみなかった質問が飛んできました。
ただでさえ、風邪でボーっとしている頭の中がこんがらがってきます。
(しかし、このあたりがさすが漢方の国、中国ですね。
ちなみに私はいつも漢方薬を選びます。)
そんな私に更なる試練が続きます。
「どんな風邪?冷えの風、熱の風邪?」と店員。
「どんな風邪って言われても・・・」としどろもどろでいると、
次々と質問が
「熱は?」
「のどが痛い?」
「悪寒はある?」
なんでも漢方では、寒さと結びつく風邪と、熱と結びつく風邪の2種類があるそうで、それによって薬も異なるんだそうです。
とにかく単語をならべたつたない中国語で自分の症状を伝えると、「じゃ、これ」と最も合う薬を出してくれました。
薬を買えた時はほんと、ホッとしました。
あの頃より語学が上達したというよりは、語学に頼らない対処法がうまくなってしまった私ですが、漢方薬のおかげで、いつも元気に暮らしてます。(吉野綾子)
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