地下鉄にて
日本への一時帰国も終わり、また北京での生活が始まりました。私は局まで1時間ほど地下鉄に乗って通勤していますが、北京の地下鉄はとても混んでいます。特に9時に始まる会社が多いせいか、朝8時台の地下鉄は日本と同じでぎゅうぎゅう詰めとなります。
車内では、寝ている人、携帯のメールや新聞を見ている人、SONY製PSPで音楽や映画・ゲームなどを楽しんでいる人など様々ですが、日本と違う所は車内で堂々と携帯電話で通話をしていることです。しかも車内の廻りの人たちはこれには無頓着で、通話が終わるとまた元の静寂さが戻ってきます。北京の人、地方から来た人、老若男女など、いろいろな人の通話が聞こえてきます。退屈な車内でこの通話は、話している人には大変申し訳ないのですが、私にとってはとても良いリスニングの教材となっています。きれいな発音もあれば、地方なまりや完全な方言もあり、内容は分からない時の方が多かったりしますが、それでも必死になって耳をそばだて、何とか分かった時は至福の時となります。
こうして1時間の通勤時間があっという間に過ぎ去り、苦痛であるはずの通勤時間が楽しくなってきます。
いろいろな人がいろいろな所から集まっている北京、その北京ならではの楽しみ方をこれからも探していきたいと思っています。(小野博民)
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