日本に一時帰国
前にいた会社の同期会が開かれるとのことで、私も参加するため日本に一時帰国しました。北京に移り住んで3年半、この間一回もこの会に参加出来なかったので、今回はぜひ参加したいと戻ってきました。
戻った東京は東日本大震災の影響を受け、さぞかし大変だろうと思いましたが、帰宅途中に見た感じでは特に変わった様子はありません。しかし、東京の10階にある自宅マンションに戻ると、玄関の大きな花瓶は倒れ、リビングでは額縁が傾き、キッチンでは物が散在しており、食器棚の上扉を開けると食器が一斉に飛び出してきました。子供部屋では書棚は倒れていなかったものの、本が飛び出していて、花瓶や電球スタンドが倒れており、当時の地震のすごさを物語っていました。日本でこのつぶやきをご覧になっていらっしゃる方も同じような体験をされたのではないでしょうか。私も日本で随分と地震を体験しましたが、これほどまでの状況にあったことはありませんでした。
ガスの開栓に来られた東京ガスの方に現在の東京の状況を聞きながら、特に気になっていた水道水のことを聞くと、その方は水道水は飲まないで市販のペットボトルの水を飲んでいるとのことでした。近くのコンビニでもスーパーでもペットボトルの水を含め、これまでと変わらない品揃いがされています。私も一時帰国中はペットボトルの水で過ごすことにしました。
街を歩いていても特に変わった様子はなく、いつもと同じような光景なのですが、ただどの駅に行ってもエスカレーターだけが節電のために停止されているのが印象的でした。
先日は東日本大震災からちょうど1カ月となりましたが、福島での震度6を含めこの日だけで4回も余震を感じました。また今原稿を書いている間にも大きな余震があり、それも横揺れのため、何か船酔いになった気がします。TVでは事あるごとに緊急地震速報が流され、あたかも空襲警報のような感じです。東京でもこうなのですから、被災地の方々を思うととても胸が痛くなります。このたびの震災で被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げる次第です。またお亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
日本のTVでは被災地の方々をはじめ日本の人々を勇気づけるようなCMが流されていることにもびっくりしました。日本中で幅広く愛されている名曲『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』の2曲を日本の俳優や歌手など豪華メンバーが少しずつ歌っていくもので、明日に向かって前進しよう、頑張れ日本というメッセージが本当に良く伝わってきます。このメッセージのように、日本人が一致団結してこの未曽有の大災害を乗り越え、またいつものような元気ある日本になるよう心から祈って止みません。 (小野)
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