「中考」。zhōng kăo
「高级中等学校考试」の略称で、日本の高校入試に当たります。中国ではこの「中考」が「準大学入試」と言われるほど、非常に重視されています。願書の提出方法や試験科目などはほとんど大学試験と同じです。
北京では5月22日から26日までが、願書の提出期間なので、このごろの新聞やテレビなどでは、この「中考」に対する注意点がよく報道されています。見出しは決まって「中考――――」になっているので、その関心の高さがよく表れています。
北京の場合、高校はいわゆる普通科のほかに、「英語」、「美術」、「武術」、「実験」を重視したクラスも設置されているため、ここ2、3日の報道では、子供にふさわしい学校と専門を選ぶために注意すべきことや、受験の体験談などか多く紹介されています。
いい大学に入るためにはいい高校へ、ということから、大学合格率の高い高校ほど競争も激しくなっています。大学の合格率の高い高校に入るためには生徒が「中考」で1点でもいい成績を取らなければならず、そのため中学校も保護者も様々な努力を続けています。たとえば学校では放課後の補習はもちろんのこと、家庭では家庭教師を頼んで指導してもらっています。土日の休みはありません。
保護者会も急に増えてきます。保護者会は小学校段階ではほとんど開かれませんし、中学2年あたりでもまだ年に2回ぐらいです。しかし、3年になると突然3倍に増え、生徒の最近の試験の成績を伝えたり、各科目教師が生徒1人1人の足りない点を指摘したりします。「中考」の日が近づくにつれて、父母会の緊張感も高まってきます。
北京ではこの「中考」が、6月24日から始まります。
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