「余剰」の「剰」はここでは「残り」の意味です。直訳しますと、「売れ残りの男女」で、「30歳を超えた未婚の男性または女性」を指しています。普通は、男性の方を「剰男」、女性の方を「剰女」と分けて使われています。1990年代までは「大齢青年」という言葉が使われていましたが、時代の変化と共に、この「剰男剰女」に取って代わりました。いずれも喜ばしい意味ではありません。
中国では「大齢青年」の時代より物質的にはずっと豊かになりましたが、この「剰男剰女」現象は5、6年前から目立ちはじめ、年々広まりつつある感じがします。
生活レベルが向上し、1人でも食事、洗濯などを含めた家事をすることに何の不便も感じないからか、それとも、生活のテンポが速く仕事をする上で心理的なプレッシャーが高くなっているからでしょうか、独身の男女の人数が増えつつあります。
どうも学歴が高いほど、独身傾向が強いようです。もし大学在学中に結婚相手が決まらないと、卒業したら数年経つと、「剰男剰女」になりかねないと、嘆く声もよく聞かれます。
この現象は社会からも注目されています。テレビではお見合い番組、地域コミュニティでは未婚の若者の集い、春節などのような祝日期間中はお見舞いのイベントなどが行われています。公園などで、自発的に行われるお見舞いの集いでは、子供の写真を持って参加する親の姿も多く見かけます。
しかし、「剰男」になろうと、「剰女」になろうと、はたまた世帯持ちになろうと、自分が幸せと感じ、日々が楽しく過ごせることが何よりではないでしょうか。(朱丹陽)
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