「日中関係は本当に最悪なのか?日中経済交流の現状を語る」をテーマにした日中経済講演会が19日午後、北京の日本大使館で開催されました。
この講演会は、中国ビジネス最前線の経済人ら32人が執筆した10月新刊「日中関係は本当に最悪なのか-政治対立下の経済発信力-」(日本僑報社)の出版に合わせて開かれたもので、同書の執筆者や特別ゲストが1時間にわたり、日中の経済交流について講演しました。
講演者ら 会場の様子
基調講演を行なった三井化学の社長補佐・中国総代表、得丸洋さんは等身大の情報発信や草の根交流を、北京で環境ビジネスに取り組む企業「プロ・テクト」の国際部担当、佐野史明さんは中国の多元化、国際化などの変化を掴み取ることの重要性などを強調しました。
三井化学の得丸洋社長補佐 「プロ・テクト」国際部担当の佐野史明さん
現場には北京にいる日本人留学生も多数駆けつけ、東京外国語大学から北京大学に留学している女性は「経済界の方でも、日本と中国で認識が違ったり、現場の意見が日本に通じていないという現状が分かった。やはり日中関係の中で日中交流が大切だと思った」と話しました。一橋大学から清華大学に留学中の男性は「"発信"が一番、印象に残った」としたうえで、「将来は"官"の立場で中国政府とつきあいたい。日本政府の立場を発信していきたい。今は学生として、自分のできることはやはり"発信"。微博(ウェイボー)などを通じて、中国の友達に日本を発信していきたい」と語りました。
また、長年日中の民間交流に取り組んできた男性は、日中関係の改善について「時間はかかるが、いろいろな民間交流を進めることが大事。日中国交正常化以前にやってきたことを思い出し、やっていくべきだ」と話しました。(文・写真:鵬)国際・交流へ
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