中国と日本の大学生が日本の成人式を体験するイベントが5日、北京で行われました。
イベントに参加した中国の学生と日本の留学生が日本の風習を楽しんだ他、木寺大使が両国の若者を励ましました。
今年で3回目の開催となる日中合同成人式は、北京日本人留学生社団が主催したもので、約320人ほどの中日両国の大学生が晴れ着、チャイナドレスなどで参加しました。成人式は、鏡開きの他、両国の学生たちによる歌や踊りの出し物、バンドの生演奏などで会場が盛り上がりました。また、親や友達からの励ましの手紙を読み上げるコーナーでは、予想外の親や友人からのメッセージに学生たちが感動する場面もありました。
中国に留学して4ヶ月の鈴木紀香さんは、「中国で成人式に参加できると思ってもいなかったので、とてもうれしい」と話しました。北京大学に留学している坂井陽さんは、「日中関係が緊迫してる中、両国の若者によって少しづつ関係をよくしていけたらいい」と関係改善への思いを話しました。
北京航空航天大学の王暁菲さんは「自分が成人を迎え、社会で責任を取らなければならないことを強く感じさせられるイベントだ」と日本文化に触れた感想を話しました。北京航空航天大学の陳瑞さんは、「日本の風習を知ることができた。中国でも成人になる、責任を持つ、というこを教えてくれる儀式ができればいいと思う」と成人式に対する考えを語りました。
北京留学生社団の代表を務める馬場大地さんは、「成人を迎える際に、若者同士の交流を行って欲しい。日中間で情報が不足している中で、まず日本の文化を知ってもらい、偏見のないコミュニケーションをとってもらいたい」とイベントに寄せる思いを語りました。
中国に赴任して初めてイベントに参加した木寺昌人大使はあいさつで、「女性の方はとても綺麗ですよ。男性の方はとてもかっこいいですよ」と会場を沸かし、「日中両国の新成人が、互いに膝をつき合わせて交流を深め、等身大の姿を理解し合う、切磋琢磨しあってもらいたい」と両国の若者を励ましました。(取材:劉睿、白昊 写真:劉睿)国際・交流へ
激励の言葉を贈る木寺大使
鏡開きで乾杯する若者たち
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