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日本・ポーランド、初の海上合同軍事演習

2013-08-09 17:09:03     cri    
 日本の海上自衛隊軍艦3隻は7日、ポーランドのグディニャ港に寄港し、10日にポーランド海軍と共にバルト海で海上合同軍事演習を行う予定です。これは両国間の初の合同軍事演習となります。

 日本海上自衛隊が派遣した、練習艦・「かしま号」と駆逐艦「しらゆき号」、及び護衛艦・「いそゆき号」の3隻の軍艦には、将兵730人が乗船しており、海上自衛隊の北川文之海将補が司令官を務めます。ポーランドはミサイル護衛艦1隻を派遣するということです。

 演習の主な内容は、乗っ取れた船舶の救出や合同護衛、海上援助などです。今回の合同演習について北川文之海将補は、「両国の関係にとって、重要な意義がある。ポーランドのシェモニャク防衛相とマテア海軍司令官が7日、『かしま号』を見学したが、今回の演習を通して双方が相手の艦内の研修システムをよく理解することを望む」としました。

 日本艦艇がポーランドを訪れるのは、両国の防衛分野における協力強化の一部です。今年6月、日本の安倍晋三首相はボーランドを訪問した際、同国及びチェコ、ハンガリー、スロバキア、いわゆるヴィシェグラードの4か国の首脳と会談し、防衛分野における協力の強化で合意しました。

 今回の軍艦の訪問後、双方は今年の秋、防衛に関する初の協議を行い、定期的に首脳会合と外相会合を開き、2014年を「ヴィシェグラード4カ国と日本の文化交流年」に定めることで合意しました。

 この艦艇編隊は5月に日本を出航し、5ヶ月間に渡ってアメリカ、カナダ、イギリス、ロシアなど18カ国を訪問し、合同軍事演習の他に現地の軍隊や住民と共に、艦艇の一般公開など様々な交流活動を行っています。

 安倍首相は就任以来、「価値観外交」を推し進め、日米同盟関係を強化し、経済支援などの手段で一部の東南アジア国を抱き込み、中国の発展の抑え込みを狙っています。近年、中国の東ヨーロッパへの投資と影響力は絶えず拡大し、相互の貿易往来も日増しに密接になっています。日本もまた、この地域に力を拡大しています。

 6月の安倍首相の訪問は、10年ぶりの日本首相のボーランド訪問でした。訪問期間中、安倍首相は「価値観外交」を再び投げ捨て、日本とヴィシェグラード4か国は同じの法制と市場経済などを持っているので、相互の協力を強化すべきだと強調しました。その後、4カ国と共に発表した共同声明の中で、『国連海洋法条約』と国際海洋秩序を遵守する重要性を指摘しました。この他、日本が東ヨーロッパの原発技術を支援することで、引き続きEUによる対中兵器禁輸政策の支持を期待すると表明しました。

 しかし、中国の発展を抑制する日本の計画に対して、ポーランドなど東ヨーロッパ諸国は興味を示していません。東ヨーロッパ諸国と中国との経済協力は、日本を遥かに上回っているため、現実味のない共同価値観を得ることで自らの利益を損なうことはしないでしょう。ポーランドとの軍事演習には、海賊の取り締まりや合同護衛など実質を伴わないものがあります。(万 高橋)

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