演習の現場では、3階建ての建物を倒壊させるなど、紹興市でマグニチュード8の大地震が起きた場合の建物の倒壊、山崩れ、橋の切断などを再現し、中国公安消防部隊の地震捜索救援チームと医療チームが先頭に立って道を開き、現場に到着しました。その後、上海協力機構の災害救援協定に基づいて、カザフスタン、キルギスタン、ロシア、タジキスタンの4カ国が災害情報を受け、救援チームを投入し、各国の救援チームの協力による捜索、探測、撤去、救援が行われ、閉じ込められた人々を救出しました。
演習が終わった後、国家減災委員会の副主任を勤める李立国民政相は中国を代表して挨拶し「現在、地域的な災害は各国がともに直面している問題である。上海協力機構の枠組み内の災害救援はますます重要なものとなっていくだろう。この演習を通じて、各国の救援チームのメンバーたちが交流を行い、協力を強め、友好を深めるという目的が実現した。ここ数年、上海協力機構の枠組み内の災害救援分野における協力は絶えず深まり、すでに上海協力機構の実務協力の重要な内容となっている。世界の気候変動が激しく、地域災害のリスクがますます増えている背景の中、上海協力機構の枠組み内における災害救援分野の協力はいっそう重要なものとなっている」と語りました。
今年の演習は『上海協力機構加盟国政府間の緊急災害救援相互援助協定』及びその議定書の実施での具体的な措置の1つです。ここ数年、上海協力機構の枠組み内におけるこの分野の協力は絶えず深まりつつあります。上海協力機構の初の災害救援演習は2009年・ロシアで行われました。今年の演習は2回目となり、中国が初めて主催した国際的な合同救援演習です。
各国から集まった救援チームの隊員たちは11日に相次いで紹興市捜索救援基地に到着し、全面的に非公開という態勢の下、大地震発生後の救援をテーマとする合同演習を行いました。地震現場の救援を再現するため、各国の隊員たちは数日間、各自のテントで生活し、生死を分ける72時間連続で作業を行いました。各国は何れももっとも経験が豊富な隊員と最先端の救援設備を派遣しました。
カザフスタンの代表は「もし上海協力機構の枠組み内で災害評価分野の協力をし、災害情報を共有できれば、各国国民の安全をより効果的に確保できる」と語りました。(Yin)
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