「2013年フォーチュン・グローバル・フォーラム」が6日、中国西部の都市・成都で開幕しました。今年のフォーラムには米経済誌「フォーチュン」が発表した世界500強企業の代表、国家元首、政府高官、学者など600人あまりが出席し、規模はこれまでの最高となっています。

　今年のフォーラムは「中国の新たな未来」をテーマに開催されています。現在、外遊中の習近平国家主席から祝電が届き「今年のテーマは国際社会が中国の未来に注目していることを表している。中国はこれまでと変わらず、投資家の合法的な権益を守り、知的財産権保護を強化し、各国企業によりよいサービスを与えていく」と述べました。

　6日の夜に開かれた開幕晩餐会では、中国国務院の張高麗副首相が演説し、「中国は当面の世界の経済情勢と経済社会の発展が直面している課題をはっきりと認識している。改革開放は中国の発展と成長を導く力であり、今後も改革開放を全面的に深めていく」と述べました。

　張高麗副首相はまた「中国は輸入の拡大をより重視し、対外貿易の調和の取れた発展を推し進めていく。推計では今後5年間で中国は10兆ドル相当の商品を輸入するほか、対外投資規模は5000億ドル相当に達し、海外旅行者数は延べ4億人を超える。中国はこれまで通り、各国企業の中国への投資を歓迎し、投資家の合法的な権益を着実に保護し、各国企業が中国の改革の成果を分かち合うチャンスを提供していく」と述べました。

　なお6日から8日までの開催期間中、出席者たちは中国の世紀、持続可能な発展、イノベーションと科学技術、グローバル金融と経済回復という4つの内容をめぐって交流を行う予定です。（Yin、吉野）