ドイツを訪問中の中国の李克強首相は現地時間の26日午後、ベルリンでドイツのメルケル首相と会談した後、共同記者会見を開きました。

　その中で李首相は「今回の訪問は中国とドイツ間の全面的な協力を基礎に、両国間の関係発展に新たな動力を注ぐことを期待している」と表明しました。その上で「双方は製造業間の協力を強め、国際標準化の策定や技術の革新、人材育成などでの交流を強化し、クラウドコンピューティングや『次世代通信』などの共同研究に力を入れるべきだ」と提案しました。

　これに対してメルケル首相は、「中国とドイツは密接な両国間関係を持ち、これまでにない高いレベルに達している。中国は国際社会において重要な影響力を持っており、ドイツにとって重要な協力パートナーとなっている。ドイツは中国との協力を強化し、互いの交流を強化していきたい」と表明しました。

　また両国間にある食違いの解決について、メルケル首相は「交渉を通して問題を克服し、一部の誤解を解決できると考えている。双方がより密接な協力関係を結んでこそ問題を解決することができ、両国に利益をもたらすだろう」と示しました。（万、吉野）