今年に入ってから、複雑な国内外の経済環境を受けて、中国商務省は一連の措置をとり、対外貿易発展のパターンの転換を推進しました。その結果輸出商品の質をさらに向上させ、対外貿易の安定した成長を実現しました。今日は、中国の対外貿易対応措置についてお伝えします。
今年1月から8月にかけて、中国の輸出入総額は前年の同じ時期に比べ25%増え、2兆3525億ドルを超えました。そのうち、輸出は前年同期より23%以上増え、1兆2226億ドルに達し、輸入は前年の同じ時期に比べ27%以上増え、1兆1300億ドル近くに達しました。しかし輸入の増加幅は前年同期よりやや下回っています。20日に、商務省の定例記者会見で、沈丹陽報道官は、今年の輸出がすでに年初に定めた2つの目標を達成したことを明らかにしました。沈報道官は、「1つ目の目標は、安定した輸出をメインとしたGDPの増加率より速い対外貿易の成長だ。1月から8月までの輸出増加幅は23.6%に達した。これはGDPをはるかに上回っている。二つ目の目標は、輸出を安定させ、発展パターンの転換、枠組みの調整、バランスを保つことだ。現時点の結果を見ても、実際の状況は予測よりはるかに良い」とこれまでの成果を述べました。
今年の1月から8月までの、対外貿易の黒字は大幅に減少し、加工貿易の割合がさらに減り、欧米に対する輸出はやや弱まっていくなどの特徴が見られます。1月から8月にかけて、EU、アメリカへの輸出は前年の同じ時期に比べて、22.8%、12.3%とそれぞれ増えましたが、その増加速度はやや鈍化しています。これについて、沈丹陽報道官は、「国際的な経済情勢はとても厳しく、国内にもたくさんの問題を抱えている。このような状況の下で、対外貿易の輸出が23.6%の増加を実現したことは簡単なことではない」と述べました。
中国の対外貿易が安定的かつ比較的速い成長を実現しましたが、現在の国際経済情勢には不確定な要素がたくさん存在しています。特に、対外貿易における貿易保護主義や貿易争いなどが、中国の輸出企業に大きな影響を及ぼしています。さらに、国内企業が生産要素のコストアップ、競争の激化、貿易摩擦などの問題に直面していることも、中国の対外貿易に影響しています。
これらの問題について、沈丹陽報道官は、商務省は必要な対策をとることを強調しました。「まず、対外貿易政策をさらに協調、安定させること。2つ目は、輸出に良好な発展環境を提供し、貿易の利便化、企業の負担の軽減、貿易保護主義の反対、企業により良い国際貿易発展環境を提供することだ。3つ目は、輸出企業への協調やサービスを強化することだ。」と述べました。
さらに沈報道官は最後に、「これらの措置を通じて、今年の対外貿易は理想的な成績を遂げることができると信じている」と期待を述べました。(ooeiei、吉野)
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