過去5年間、中国は遅れた生産力の淘汰目標を見事に成し遂げました。しかし、依然として厳しい試練に晒されています。経済専門家や関係者は、「遅れた生産力の淘汰は中国にとって長期的な任務で、経済や法律の手段を生かして、それを推し進めなければならない」と見ています。
関連データによりますと、今年、中国は省エネと排出削減、遅れた生産力の淘汰など、厳しい任務に直面しており、楽観視できないということです。上半期、重工業の成長は速く、全社会での電力消費は12%も増え、GDPの伸びを上回りました。予定では、遅れた生産力を淘汰する18業種のうち、10業種の目標が拡大され、従業員の配置や、債務の解決など、いずれもより大きな困難とプレッシャーを抱えているということです。
中国工業と情報化省の朱宏任報道官は25日記者のインタビューに答えた際、「遅れた生産力の淘汰に市場メカニズムが役割を果たして、企業が自主的に市場から退出する長期的な仕組みを促すべきだ」と指摘しました。朱宏任報道官の話です。
「次の重点は資源類商品の価格改革を促すことだ。価格の形成体制を整備し、土地の利用や環境コストを高めることによって、企業のコストが資源や環境、生態のコストを反映するようにし、遅れた生産力の利益をなくしていく」と述べました。
また、専門家によりますと、中国では遅れた生産力が大量に存在している要因の一つは、資源価格が市場の供給関係を表しておらず、企業の実際コストは社会コストより少ないからだということです。去年、中央政府は市場参入の基準を厳格にし、市場メカニズムを生かした刺激策を充実させました。これは遅れた生産力を淘汰する基本的な指針だと見られます。
これについて、中国社会科学院経済学部の陳佳貴主任は「上半期のGDPは9・6%に達し、これは適切なスピードで、経済構造の調整に有利だ」と見ています。さらに陳主任は「遅れた生産力の淘汰には経済や法律手段が役割を果たすべきだ」と述べました。
「第一、マクロ調整のスピードは適切であること。第二、われわれの調整は経済や法律手段に頼り、行政手段を僅か一部しか使わないこと。経済成長は一定の伸びを保っていけば、需要が減少し、遅れた生産力は見直さなければならない。一方、法律手段も利用しなければならない。例えば、環境保護や技術など、基準に達していない場合、強制的に調整しなければならない。経済手段で市場に圧力を加え、法律手段で産業構造の調整を促していく。産業構造の調整と経済発展方式の転換、いずれも3年か5年で完成できるものではなく、まだまだ時間がかかりそうだ」と語りました。
遅れた生産力を淘汰して産業構造の見直しを図る。かなり重い任務に直面していますが、中国は正しい方向に向かって進んでいます。
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