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中国、医療制度改革の推進に努力

2010-12-02 14:41:21     cri    

 ここ数年、中国では医療制度改革の深化と各項目の改革措置の実施によって、これまで抱えていた「診察を受けるのが難しく、治療費も高い」という問題が緩和されてきています。中国衛生省の張茅次官は記者のインタビューに答えた際「政府は投入をもっと増やし、医療制度改革を引き続き推進して、患者が負担なく治療を受けられるよう努力していく」という姿勢を示しました。

 張次官はまず、過去5年間、中国では医療制度の改革が全面的に深まり、都市と農村をカバーする医薬衛生サービスシステムが整備されつつあり、病気の防止・抑制機能が強化されたと共に、基本医療保障制度が推進され、国民の健康水準が高められたと話した後「国民の平均寿命は73歳になり、妊産婦の死亡率は十万人に47.7人から31.9人までに、乳幼児の死亡率は千人に19人から13.8人まで、それぞれ減った。これは国民の健康水準が高まったことを物語る」と語りました。

 去年4月から、中国では都市と農村をカバーする医療衛生制度の構築を目的とする新たな医療改革が始まっています。医療制度改革の深まりにつれ、基本医療保障制度はかなり実施されるようになり、12億以上の都市と農村の住民がこれに加入しています。そのうち、新しい農村合作医療保険に加入した人は8億3000万人に達し、そのカバー率は96%近くとなっています。このほか、住民健康調書の作成、妊娠期間の保健サービス、児童のワクチン接種など国の基本公共衛生サービス項目、それに農村女性向けの子宮頸がん、乳がんのスクリーニング、白内障にかかった貧困者への手術実施などの公共衛生サービスをも展開しています。これまで、中国政府はこれらのサービスに5000億元を投入しました。

 「診察を受けるのが難しく、治療費も高い」という問題の解決がこの医療制度改革における主な内容ですが、張次官はこれについて「投入拡大と各項目の医療制度改革の実施によってこれら問題はある程度緩和された」と話した上で「北京では、25ヵ所の3級甲等、つまり最高レベルの病院が休日にも外来診察をおこない、それまでの『診察を受けるのが難しい』という問題が一部緩和された。また、安徽省で基本薬物の入札買い付けや統一配送の実施によって、薬品価格が全体的に50%カットされた。深センでは、大きな病院の医者が住宅地の医療施設に順番に診察するなどして、患者が大きな病院だけに通うという現象が緩和された。これらの経験とやり方は次のステップの改革の参考になり、これによって医療制度改革を深める自信が強まった」と述べました。

 また今後の計画について、張次官は「今後5年、政府は引き続き投入を増やして、人々の医療負担を軽くし、国民の医療保障レベルを高めていく」と話したあと「第12次五ヵ年計画期間中に政府の投入を拡大し続け、個人の負担率を徐々に減らしていく。そして2015年に負担率が3割ひいては3割以下になれば、医療費が高いという問題解決で明らかな効果が出てくるだろう」と話しました。

 (翻訳:ヒガシ)

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