ここ数年、中国は多くの科学技術の成果を上げ、国民生活を絶えず改善してきました。万鋼科学技術相はこのほど、記者のインタビューに答え、「今後5年間、中国の科学技術の発展は、さらに国民生活に重点を置き、独自の技術革新の推進を加速すると共に、一部のキーとなる分野において大きな飛躍を目指していく。海外の科学者が、中国の科学技術の発展に積極的に参加することを歓迎する」と述べました。
万鋼科学技術相は「最近、最もうれしかったことは、主要科学技術プロジェクトを視察した際、ある民間企業の経営者から聞いたことだ。彼らが独自に開発した抗ガン剤は、輸入薬よりも効果があるのに、費用は、全治療コースで輸入薬の4万元に対して、8000元しかかからない。4万元は多くの患者にとって大金で、払うのは非常に大変だ」と語りました。
万鋼科学技術相は「この5年間、科学技術の発展により国民生活が様々に改善されてきた。そして、中国の宇宙飛行士が宇宙での船外活動を実現し、嫦娥月探査衛星が連続して打ち上げられたことなどは中国の科学技術史に重要な一ページを記した。この5年で、中国の科学技術の実力が大幅に向上した理由は、国が自主的な革新政策を堅持し、長期的で前向きな科学技術計画を立てたことにある。過去5年間に、深刻な自然災害に見舞われ、国際金融危機など一連の試練に直面したものの、発展の速度は緩まず、科学技術の発展と自主的な革新を速めた。同時に、科学技術の発展は経済発展の大きな原動力となり、人々の生活を大きく改善した」と語りました。
万鋼科学技術相は、また、「ここ数年、中国の研究開発への投入資金は毎年20%増え、GDP・国民総生産の成長幅を大いに上回っている。しかし、今も、依然として、企業の技術革新能力の不足という困難な局面に直面している。これは、今後5年間の科学技術活動の重点となるだろう」と述べました。
そして、万鋼科学技術相は今後5年間、力を集中して、いくつかの課題を遂行していくことを明らかにしました。
「蛋白質プロジェクトの研究、生命科学の探索、幹細胞の研究、ナノテクノロジーの研究を強化していく。応用面では、国務院は戦略的な新興企業の成長と発展を速める決定を発表した。それは、省エネ・環境保全、新世代の情報技術、バイオ技術、先端設備の製造、新エネルギー、新素材、新エネルギー自動車の7つの分野に及んでいる」
中国は2006年からの15年間に、大型飛行機や、先端通用チップと基本ソフトウェア、大型石油ガス田および石炭ガス層の開発など16項目の科学技術課題の遂行を決定しました。これについて、万鋼科学技術相は、「今後5年間、これらの重点研究が引き続き順調に進められ、新しい技術と製品を開発し、関連産業の発展を牽引し、新しい経済の成長点になることを希望する」と述べました。
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |