南アフリカを訪問した中国の習近平国家副主席は現地時間の18日、プレトリで開かれた中国・アフリカ協力フォーラム設立10周年を記念する学術シンポジウムの開幕式で講演しました。講演の中で習副主席は、中国とアフリカとの新しい戦略パートナーシップをよりよく、より速く発展させるため4つの提案を行い、中国・アフリカ協力フォーラムのメンバーが手を携えて努力し、それぞれの関係のすばらしい未来を切り開いていくことを希望しました。
中国とアフリカ諸国が平等互恵の原則を踏まえ構築した集団対話メカニズム―――中国・アフリカ協力フォーラムは2000年の10月に誕生していますが、その趣旨は中国とアフリカ諸国双方の平等な交渉と実務的協力を強化し、共同の発展を促すことです。この10年、50ヶ国の20億人余りにかかわるこのメカニズムはすでに、中国とアフリカ諸国の協力と発展を促進する重要な場となってきました。同時に、双方の関係も迅速かつ全面的な発展を遂げました。
現地時間の18日午後、数百人の中国とアフリカの高官と学者が南アフリカの首都プレトリに集まり、「変革中の世界における中国とアフリカの関係」をテーマに、協力フォーラム設立10周年を記念する学術シンポジウムを開きました。開幕式で、南アフリカを訪問した中国の習近平国家副主席が講演し、このフォーラムが双方の関係推進で発揮した重要な役割を高く評価しました。習副主席は「半世紀以来、中国とアフリカの関係は国際情勢の変化の試練を受け、いまでは全面的な発展段階に入った。特に、10年前に成立した協力フォーラムは双方の新しい戦略パートナーシップを全面的かつ実質的に促した」と述べました。
2000年10月に開催されたこのフォーラムの第1回閣僚級会議で、双方は長期的な、平等互恵の新しい型のパートナーシップ構築を発表しました。また、2006の10月に開かれた北京サミットで、双方は政治的な平等互恵、経済での協力と共栄、文化の交流などを含む戦略的パートナーシップの構築を通じて、双方の協力レベルが絶えず高まったことを確認しあいました。
経済面ですが、双方の貿易額は2000年にはわずか106億ドルでしたが、2008年には1068億ドルに増えたのです。また、2009年末までに中国はアフリカの35の後進国に対する300件余りの無利子貸付金の返済を免除しています。こうして中国のアフリカ諸国の経済発展における貢献率はここ数年20%以上に達しました。これについて習副主席は、「これまでの実践が立証しているように、双方の緊密な経済関係は互恵で共栄だ」としたあと「中国とアフリカの関係を長い間研究してきた先進国の学者は実地調査などを通じて、中国とアフリカの関係はまったくの互恵と共栄だと判断した。国際社会が真実を重んじる態度で、アフリカにおける中国の役割を認識するよう呼びかける。われわれはこうした実務的で理性的な言論などを高く評価する」と述べました。
習副主席は更に、中国とアフリカの関係強化を図るための次の4つの提案を行いました。
それは1目は、中国・アフリカ協力フォーラムの枠組内における対話と交渉を強化すること。2つ目は、実務的な協力を強化し、協力フォーラムを双方の共同発展推進の牽引車にすること。3つ目は人的交流を密接にすること。4つ目は協力フォーラムをよりよく整備していくことです。
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