中国とアフリカ、中国とジンバブエの関係発展を話し合う第2回中国アフリカ・ジンバブエ関係シンポジウムが、このほどジンバブエの首都ハラレで開催されました。中国とジンバブエの学者数十人が、21世紀の関係発展、アフリカが中国の発展から得た経験などについて突っ込んだ意見交換を行いました。
ジンバブエのムンベンゲグウィ外相はこの席上、中国とアフリカの新たな戦略的パートナーシップを高く評価し、「このパートナーシップは主権平等、相互尊重、互恵協力、文化交流を前提にして結ばれたものだ。中国が中国アフリカ協力フォーラムの枠内で打ち出した新たな海外発展支援計画により、アフリカ諸国は、いかなる条件もついていない援助を受けることができる。中国からの援助で学校や病院が建てられ、また資金の貸付も得ており、アフリカ大陸は大きな利益を受けている」と述べています。
ムンベンゲグウィ外相はまた、「アフリカは資源が豊富で、中国は人材、資金、技術の面で優れている」として、双方が協力して資源を開発すればともに利益を得ることができるとの考えを示しました。
アフリカと中国の協力強化について、南部アフリカ研究文献センターのジョンソン氏は、次のように提案しています。
「中国アフリカ協力フォーラム北京サミットをスタートとして、今後、投資を拡大し、協力関係と相互理解を深めるべきです。そのためには、いま行われている政府と民間の交流をさらに強めるとともに、大学や学術機関を通じての人的交流を強化する必要があります。また、民間交流は企業やメディア関係者の交流のほか、旅行、語学の研修なども含まれるべきです」
また中国現代国際関係研究院の徐偉忠氏は、政治・経済・文化の面で協力を強化することを提案し、「まず政治面で、我々は平等な国際関係の構築に力を入れ、中国とアフリカの発展に有益な政治環境を作るべきだ。経済については、双方とも利益を得られるような関係が望ましい。しかし、アフリカの発展には自らの発想や原動力が必要であることから、アフリカ諸国は自分の実力の強化を急がなければならない。これは非常に差し迫ったことだと思う。そして文化と社会発展の面では、中国とアフリカはともに豊かな文化を持っており、これから世界文化の多元化に貢献していくべきだ」と話しています。
このシンポジウムでは、中国とアフリカ関係のほか、中国とジンバブエの協力についても話し合いが行われました。元中国駐在ジンバブエ大使のムツヴァングワ氏はその際、「ジンバブエでは今年2月、連立政権が樹立し、政治危機が解決された」と述べたうえ、中国の企業に投資を増やしてほしいと、こう語っています。
「この地域、つまりアフリカの南東部で、南北に行き来するにはほとんどジンバブエを通らなければなりません。投資家にとって、これは絶対に無視してはいけない戦略的な意味合いがあります。しかし、それよりも私たちは、アフリカのほかのどの国よりも中国に門扉を開きたい。ジンバブエは、中国を投資のパートナーとする用意が完全にできています」
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