アフリカのガボン共和国との合同医療支援活動に参加した中国側参加者らは2日、北京に戻りました。帰国前、この活動の指揮を担当した両国の責任者は「今回の活動は豊かな成果を上げ、中国とガボン、中国とアフリカの協力をさらに推進した」と評価しました。
この合同医療支援活動は「平和の天使2009」と名付けられ、6月18日から28日まで、ガボン北東部のオゴウェ・イヴィンド州で行われました。活動の内容は専門研修、救援訓練、医療救助の3つでした。中国側の総指揮を担当した中国人民解放軍後方支援衛生部の張雁霊部長は実り豊かな活動だったと述べ、また次のように話しています。
「合同活動では、双方は共同で救援訓練を行ったことで後方支援と衛生面の保障能力を高めました。両国の医療関係者は協力して、ガボンの辺境地域の患者を無料で治療しました。その中で手術や予防接種を行ったり、伝染病予防の知識を伝えたりしました。そのほか、医療に関する専門的な研修も行いました。これにより、中国とガボンの友好関係を深めるとともに、中国軍と外国軍の協力について経験を積むこともできました」
現場で指揮を取った中国側の李瑞興氏によりますと、とくに双方の医療関係者による無料の支援が地元住民から熱く歓迎されたということです。
「現地では非常に反応がよく、ここで無料の医療サービスが行われていると、人々は互いに教え合いました。皆、早く治療してもらおうと7、8時間夜の道を歩いてきたり、朝3時か4時に列に並んだりしました。メカンボは一番辺境にある町ですが、この町の住民のほぼ全部、およそ4000人が来ました」(李瑞興氏)
6日間にわたる医療支援で、中国・ガボン両国の医療関係者はおよそ1万8000人の患者を無料で治療しました。これについてガボン側の総指揮を務めたガボン軍医療衛生担当のンゾウバ氏は「我々は、職業モラルの高い中国人民解放軍から医療経験など多くのことを学んだ。地元の人々は、中国軍とガボン軍からレベルの高い治療と薬品を無料で受けた」と話しています。
中国にとって、今回の活動は外国軍との合同医療支援活動、またアフリカでの2国間合同活動としても初めてのことでした。李瑞興氏は、両国軍の医療分野での緊急救援能力を高め、軍事交流と協力を新たに推進したと述べています。
「今回の活動は平和なものであり、中国軍が外国軍とともに後方支援と衛生をテーマに行った初めての合同軍事活動でもあります。この活動を通じて、多くの経験を積み、軍事医学分野での国際交流のために良い基礎を築くこともできました。また、中国とアフリカ、さらに友好関係を結んでいるあらゆる国との交流と協力を広めました」(翻訳:鵬)
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