8日にエジプトのシャルムエルシェイクで行われた中国・アフリカ協力フォーラム第４回閣僚級会合の開幕式で、中国の温家宝首相は今後3年間、対アフリカ協力の8項目の新しい措置を提出しました。これらの措置は、気候、エネルギー、経済、科学技術などの分野に及んでおり、中国・アフリカ新型戦略協力パートナーシップの内容をさらに充実にさせると共に、50年以上を歩んできた中国とアフリカの協力を新しい段階へと進めます。 

　中国とアフリカは遠く離れていますが、厚い友好関係を持っています。双方は同じような歴史があり、同じように発展の責務に直面し、共同の利益を求めると共に、お互いを支持しているからです。長年にわたって、中国はアフリカに政治的条件のない多くの援助を提供するほか、国連などの多国間協議では、アフリカ国家の正義の主張と合理的な要求を支持し、発展途上国の共同利益を維持しています。一方、アフリカ諸国は中国の国連への復帰、WTO・世界貿易機関の加盟、北京オリンピックの誘致、四川大地震などで、貴重な支持と支援を提供してくれました。

　現在の金融危機を前に、中国とアフリカは厳しい課題に直面しています。しかし、中国は引き続き、胡錦涛国家主席が3年前の中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットで提出した8項目の協力措置を実施し、「減産せず、リストラをせず、投資を減らさない」という約束を実施しています。この8項目の措置は今年末までに全て完了します。これを受けて、ザンビアのルピヤ・バンダ大統領は「中国が真の友人だ」と述べました。

　シャルムエルシェイクの会議では、温家宝首相が提出した8項目の新しい協力措置は、中国とアフリカの関係に新たな活力を注いでいくに違いありません。今回の8項目の措置は実務の精神を表しています。各措置は非常に具体的で、協力の度合もさらに大きくなりました。例えば、4つ目の措置ではアフリカの製品に対してさらに市場を開放し、中国と国交樹立したアフリカの後発開発途上国の95%の製品にゼロ関税の優遇政策を実施します。

　3年前と比べ、新しい措置は協力の分野を拡大しました。従来の経済協力のほか、気候変動や科学技術、人文的交流も協力の範囲に組み入れられています。これは、中国とアフリカの協力が時代の流れと共に発展していることを体現し、また双方の新型戦略協力パートナーシップの内容がさらに充実していることを示しています。

　歴史と現実は、中国とアフリカが真の友人で、友好なパートナー、そして親しい兄弟だということを証明しました。北京サミットの3年後、中国とアフリカは「政治面での平等と相互信頼、経済面での協力とウィンウィン、文化面での交流」という新型戦略パートナーシップを充実するために様々な努力をしました。これは、中国とアフリカの友情を深めただけでなく、南南協力（発展途上国が互いに協力すること）を促進させました。中国とアフリカの人口は世界総人口の三分の一以上を占めています。中国とアフリカの協力強化は双方だけでなく、発展途上国の団結と進歩、そして、公正かつ合理的な国際政治経済の新秩序の構築にもプラスとなります。