第11回中国西部国際博覧会は22日午前、中国南西部の都市、四川省成都で開幕しました。今回の博覧会は中国西部地域の重要な貿易や投資を促すプラットフォームとして、44の国と地域から3100社を超える企業が出展し、プロジェクト契約金額は7000億元に達すると見込まれています。
第11回中国西部国際博覧会は、王岐山副首相の挨拶で開幕しました。今回の博覧会は5日間にわたって行われ、「エコにより生活を変え、技術によって成長を導く」というコンセプトの下で、四川大地震の復旧作業で収めた成果と中国西部で将来性のある産業、そして市場ニーズを重点に展示されています。メイン会場には国際協力館、西部大開発館、ハイテク館と優良産業館の4つの館からなり、展示総面積は16万平方メートルを超えています。博覧会にはラオスやネパール、ジンバブエ、ベトナム、カンボジアなど40あまりの国の政府首脳や閣僚級高官が出席しています。中国西部国際博覧会準備委員会の劉奇葆主任は開幕式の挨拶で、「今回の西部国際博覧会は『開発開放、共栄共有』をテーマにして、投資促進と貿易プラットフォームの機能を取り上げている。あわせて6万人以上が参加して、これは史上最高規模のものだ。また、展示の国際化と専門化レベルも高められた」と述べました。
今回の西部国際博覧会では、海外企業の数と出展面積がそれぞれ全体の30%を占めています。中には、インテル、本田、日立、東芝など20あまりの多国籍企業が出展しており、サムソン(中国)投資有限公司西部担当の金漢奎(キム・ハンユ)氏は取材を受けた際、「周知のように、中国政府が西部大開発の政策に力を入れている。その中心地は成都である。西部地域は中国経済の高度成長を牽引すると信じている。今年2月末、成都に来て、その経済成長がとても速いと感じた。西部は発展潜在力が大きく、これはサムソン社にも絶好のチャンスになるため、今回の博覧会に参加した」と述べました。
今回の西部国際博覧会は海外企業にビジネスチャンスを見出すプラットフォームを提供するだけではなく、中国企業の海外進出にもチャンスを提供しています。出展している成都軍通通信有限公司の張亜会長は「西部国際博覧会は交流のプラットフォームを提供している。全国各地のメーカーや貿易会社を集め、海外の企業もひきつけている。ここでの交流は自分たちの優位性をアピールすることができる」と話してくれました。
今回の西部国際博覧会の開催は、西部の国内外の交流と協力の重要な基地としての地位を固め、貿易協力、投資促進、文化交流などの分野でさらなる協力を推進することになるでしょう。
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