中国政府は2010年に大規模な国勢調査を行いますが、「調査時」は11月1日の零時です。これについて、国家統計局人口・就業局の馮(ふう)乃(ない)林局長は「省、自治区と直轄市から、それぞれの地区、市、県、郷、村に国勢調査機関を設置し、調査員600万人以上が動員され、国家統計局、公安省、国家人口計画出産委員会、住宅都市農村建設省など20以上の中央政府省庁がこれに参加する。11月1日からは家庭訪問で、12月はデータの処理に入る」と述べました。
調査実施の困難性について、馮乃林局長は「急速な都市化による流動人口の規模が大きく拡大しているため、家庭訪問は困難となり、都市部で現住所が戸籍簿に記載されている住所と一致しない住民の数は急増している。また、国民の個人情報保護意識やプライバシー意識が高まったため、調査対象との接触も難しくなった」と話しています。
馮乃林局長はまた「政府は今回の大規模調査を前に、『全国人口調査条例』を公布した。調査では戸籍の所在や居住時間に問わず、すべての人が対象とされ登録される。さらに、世界の人口移動データを把 握するために、今回調査では初めて中国大陸に現住する香港、マカオと台湾の同胞および外国人をも対象とした」と述べました。
今回の調査は、人口数、性別、年齢、配偶関係、出産、民族、学歴、産業、職業、社会保障、住宅などの状況が内容となっています。
なお、2009年末までの調査で、中国の人口総数は13億人を超えたことが分かっています。(ジョウ)
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