新疆ウイグル自治区のウルムチで開かれていたウルムチ対外貿易商談会は5日に閉幕しましたが、この商談会は来年には中国―ユーラシア博覧会と名前を改め、国際レベルの博覧会として開催されることになりました。これまで、新疆ウイグル自治区政府は、この博覧会の国際化と現代化を目指して準備作業を行ってきました。関係者は、今後はこの博覧会を通じて、中国の開放を推し進め、新疆と国内の各省、自治区、直轄市との連携を強めると共に、中央アジア、西南アジア、ヨーロッパの各国との貿易を拡大し、技術、文化などの分野での交流と協力を強化することを目指しています。
5日に終わったばかりのウルムチ対外貿易商談会は1992年にスタートし、これまで19回連続で開催されてきました。ここ19年来、すでに70の国と地域のビジネスマンがこの商談会に参加し、国内のすべての省、自治区、直轄市から1万社あまりの企業が出展しました。対外貿易成約額は累計で396億5000万ドル、対外経済技術協力プロジェクトの成約額は93億8000万ドルに達し、また、国内経済技術協力プロジェクトの取引契約数は累計で1万1586項目、取引額は9430億4300万元に達しました。商談会を博覧会に昇格したことについて、陳徳銘商務相は「中央政府の配置に基づき、商務省は各部門との調整を通じて、新疆の開放拡大に力を入れている」と強調しました。
新疆博州精河県に住む孫克服さんは地元でクコ栽培の生産王として知られています。2001年から孫さんは毎年、ウルムチ商談会に参加してきました。今回の商談会で、彼が栽培したクコが各界に評価され、開催5日間の間に、毎日の販売額は1万元以上およそ12万円に達し、湖北省や広州、上海などの企業と契約を結びました。来年、商談会が博覧会に昇格することについて孫さんは「来年、ウルムチ対外貿易商談会は中国―ユーラシア博覧会となる。つまり、昇格したということだね。自社も昇格する必要があると思う。このビジネスプラットフォームを通じて自社をPRしたい」と述べました。
昇格後の中国―ユーラシア博覧会は、国家クラスの大型国際展示会になります。このため、新疆では国際コンベンションセンターが建てられる予定です。このセンターの面積は4.5万平方メートルに達し、3000のブースがあります。このセンターには国際会議を開く施設や高級宿泊施設もあります。第1期の工事が終わたあと、2011年5月にテスト運営を始めます。
中国―ユーラシア博覧会は内外からの5万人の出展者を招く予定です。このほか、関係部門は、いくつかの国際機関と大手の多国籍企業をコンベンションセンターに招くことにしており、これからは国際貿易センターの一つとなり、新疆地方の対外開放での重要な窓口となることでしょう。(huangjing)
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