2. 本文の学習
宮崎は中国で留学そして仕事をし始めてかてから、もう5 年が経ちました。学生生活、就職活動、会社での仕事、余暇の旅行、中国人との付き合いなど、中国を幅広く体感してきました。日常の暮らしや旅行から得た庶民の知恵も大きく役立っています。中国に長くいればいるほど、ますます中国文化への興味が増してくるようです。
仕事を終え、社長と宮崎がおしゃべりしています。就職の面接に立ち会った社長は、急に思い出したようです。では、社長と宮崎の会話を聞いて見ましょう。
JīnglǐGuāngyīnsìjiàn'a
经理: 光阴似箭啊。
光陰矢のごとしですね。
中国と日本ともに、よく使われていますね。是非中国語で言えるようにしましょう。
Yìzhuǎnyǎn wǒmengòngshìdōuyǒu sìwǔniánle
一转眼 我们共事 都有 4、5 年了。
あっという間だ、一緒に仕事してからもう4、5 年になるよ。
「一转眼」は直訳しますと、「目の向きを変える瞬間」で、「時間がたつのが速い」と言う意味です。日常では、「時間がたつのが速いね」という意味の「时间过得真快」と言ってから、「一转眼~何年経った」と言います。ここで社長はまず「光阴似箭」を使いました。同じニュアンスです。また、「一转眼」は、よく「就」や「都」とコンビになり、ニュアンスを強調します。
社長の話を聞いて、宮崎はこの5年間に思いをめぐらしました。
内容が少し多いので、一区切りごとに見ていきましょう。
GōngqíZàiZhōngguódāide shíjiān yuècháng
宫崎: 在中国呆的 时间 越长,
中国に長くいればいるほど、
簡単に言えば「时间越长」で、「時間が長くなれば」です。どんな時間かというと、「在中国呆的」で、「的」はここでは、時間を就修飾するために付いています。「呆」はここでは「長く住む、出かけない」などの意味の話し言葉です。このセンテンスだと、「家にいる」の普通の言い方は、「呆在家里」で、「呆在+家里」という構成です。しかし名詞化された場合は、「呆在」が分解され、会話のように、「家にいる時間」「在家呆的时间」になります。
中国にいる時間が長くなればなるほど、どう感じたのでしょうか。
yuègǎnjuédào Zhōngguówénhuàde bódàjīngshēn
越感觉到 中国文化的 博大精深。
中国文化の豊かさと奥深さが感じられます。
「感觉到」は「感じ取る」ことです。「中国文化的」は「中国文化の」の意味で、分かりやすいですが、「博大精深」はどうでしょうか。中国文化を称えるのに、必ずと言っていいほど用いられています。一文字ずつ見ていきましょう。博士の「博」、大きいの「大」、洗練された、最も優れたの「精」、深いの「深」です。豊富さから深さまでを表現しスケールの大きさを表しています。日本語のように奥深さだけでは、中国人にとってはなんとなく物足りない感じです。
「博大精深」。この四文字熟語を是非覚えましょう。
また、重要な慣用句もあります。「越~越~」という形で、「~なればなるほど~になる」という意味です。
・鍛えれば鍛えるほど、健康になります。
翻訳:越锻炼越健康
さらに、宮崎が語ります。
Yàoshìméilái Zhōngguódehuàgēnběn tǐhuìbúdào zhèyidiǎn
要是 没来 中国的话, 根本 体会不到 这一点。
もし中国へ来なかったら、ぜんぜん実感できなかったと思います。
センテンスが長いので、前半と後半に分けて見ましょう。
前半は「要是~话」という慣用句で、「もし~ならば」で、ここでは「中国に来ない」ことが仮定条件とされています。そして否定形は「没来」になっていますが、「不来」と言っても、大きな違いはありません。いずれも実現しないことを表しています。
後半のセンテンスは、「根本~不」という慣用句が用いられています。重要な動詞は「体会」「体感」です。ここで使われている否定の形は「体会不到」です。「感じ取る」などの否定形はよく後ろに「~不到」が使われています。気をつけましょう。
「这一点」は「この点」、「このこと」です。「一点」ですが、ここでははっきり数字を指すものではありません。
3. クイズ
次の日本語を中国語で言ってみてください。
もし中国へ来なかったら、ぜんぜん実感できなかったと思います。
次回はポイントを学習します。(朱丹陽 吉野綾子)
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