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エンタメ・ハイライト(2013年11月5週目)

2013-11-27 09:50:22     cri    

 ● 台湾版アカデミー賞こと金馬奨の授賞式が先週末(11月23日)に台北市で行われました。今年で50周年という節目になった金馬奨は、一連のアニバーサリー・イベントが開催される中、遂に最高潮を迎えました。台湾の俳優・李康生(リー・カンシェン)と中国のトップ女優・章子怡(チャン・ツィイー)が最高賞の最優秀主演男優賞と女優賞に輝きました。

 このほか、最優秀監督賞は、台湾の巨匠蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督が受賞しましたが、最優秀作品賞には、シンガポール映画『爸媽不在家(イロイロ)』が選ばれ、大きな番狂わせとなりました。

 李康生(リー・カンシェン)は、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)作品の常連で、今回の受賞は、第70回ヴェネチア国際映画祭でコンペ部門にノミネートされたツァイ監督の最新作『ピクニック(原題:郊遊)』への出演によるものでした。過去に同じくツァイ監督の作品で金馬奨の男優賞にノミネートされていましたが、なかなか受賞には至らず、遂に今回20年越しの受賞を果たしました。

 一方の章子怡(チャン・ツィイー)は、王家衛(ウォン・カーウァイ)監督の話題作『グランド・マスター(原題:一代宗師)』での受賞で、これで中華圏主演女優賞への完全制覇という映画界のグランドスラムを見事達成しました。

 章子怡(チャン・ツィイー)の受賞については、李安(アン・リー)監督が審査委員長を務めた審査会の過半数の投票を集める圧勝だったということで、受賞台に立ったツィイーも「金馬奨50周年という節目に主演女優に選ばれて、本当に光栄です。李安(アン・リー)監督をはじめとする審査員の皆さん、どうもありがとうございます。『グランド・マスター(原題:一代宗師)』の撮影を振り返ってみると、長らく苦労した日々でしたが、今では幸せな経験になったと思います。素晴らしいスタッフの皆さんがいたからこそ、私が大きく成長できてここに立つことができました」と感激と感謝の気持ちを伝えました。

 最近、中国大陸出身の人気ミュージシャン・汪峰(ワン・フォン)との熱愛報道で中華圏を騒がせている章子怡(チャン・ツィイー)ですが、仕事のほうでも花を咲かせることになりました。

 

 ● 名作『クレイジー・ストーン ~翡翠狂騒曲~』で日本でも知られる寧浩(ニン・ハオ)監督の最新作『無人区(No Man's Land)』が12月3日に一般公開されることが決まりました。早くも4年前からクランクインし2011年に完成したこの作品は中国の映倫にあたるラテ総局の審査に通らなかったため公開できずにいましたが、今年年末に遂に解禁日を迎えました。主演は人気俳優の徐崢(シュー・ジェン)と黄渤(ホァン・ボー)です。この作品に出演した当初は、まだブレイク前だった2人が4年後の今年、いずれも中国映画のトップコメディアンに成長したため、映画製作当初と比べるとより大きな集客効果も期待できるということです。主演女優はハリウッドのアクション大作『エクスペンダブルズ2』にも出演した余男(ユー・ナン)です。

 ● CCTVの人気グルメ番組『舌尖上的中国(a bite of china)』のシーズン2が来年放送されることが分かりました。これは、中国各地の極上料理を紹介するドキュメンタリー・シリーズですが、食文化を通して中国社会のありかたや中国人の暮らしぶりも理解できることで、シーズン1が放送された2012年当時、大きな話題となりました。待望のシーズン2は来年春節ごろに初放送される予定です。

  ● 2013年度台湾歌手の収入ランキングがこのほど発表されました。1位に輝いたのは、最新アルバムをリリースしたばかりの人気アイドル・羅志祥(ショウ・ルオ)。ショウは過去にトップを獲得した蔡依林(ジョリン・ツァイ)や周杰倫(ジェイ・チョウ)を抑え、このランキングでの初めての首位に立ちました。その金額は6.1億台湾ドル(約21億円)だそうです。ショウは台湾・大陸だけでなく、中華圏やオーストラリア、カナダなどにも活動の場を広げており、去年は初の日本語オリジナル・シングルをリリースして、SHOW名義で日本での活動を本格化させています。今後は台湾を代表するスターとして、ますます活躍が期待できそうですね。

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