【鈕承澤（ニウ・チェンザー）について】

　1966年台湾生まれ、台湾の俳優・監督。少年時代からは、陳坤厚（チェン・クンホウ）や侯孝賢(ホウ・シャオシェン)など台湾ニューシネマの代表人物の作品に出演するなど俳優として活躍していました。２０００年から、監督業に専念し、2002年8月に「紅豆」という制作会社を設立し、数多くのドラマと映画を手がけています。映画監督デビュー作『ビバ!監督人生!!（原題：情非得已之生存之道）』は国際審査員賞「国際影評人費比西奨」を受賞しています。

　【鈕承澤（ニウ・チェンザー）監督の主なドラマ作品】

　2000年『暁光』

　2001年4月『トースト・ボーイ's キッス（原題：吐司男之吻）』

　2001年『石頭的故事』

　2002年『八度空間』

　2002年『搞個自由式』

　2002年『部屋においでよ（原題：来我家吧）』

　2003年『求婚事務所』

　2007年1月『花様少年少女』

　2007年12月『墾丁は今日も晴れ!（原題：我在墾丁*天気晴）』

　2009年2月『台北異想』

　2011年3月『華麗的挑戦』

　【鈕承澤（ニウ・チェンザー）監督の主な映画作品】

　2007年『ビバ!監督人生!!（原題：情非得已之生存之道）』

　2010年『モンガに散る（原題：艋舺）』

　【映画『モンガに散る（原題：艋舺）』について】

『モンガに散る（原題：艋舺）』ポスター

　この作品は、鈕承澤（ニウ・チェンザー）の2作目となる監督作品で、主演は阮經天（イーサン・ルァン）と趙又廷（マーク・チャオ）の2人。舞台は台北の市街地で、そこに生きる若者の群像を描いた青春熱血ストーリーです。2010年2月5日旧正月期間中に中国で公開され、台湾だけでも初日に2400万円の興行収入を記録しました。その後公開1週目で興行収入1億5000万円で早くも2008年公開の話題作『海角七号 君想う、国境の南』の記録を塗り替えました。同じ年の12月18日には日本でも上映され、さらにベルリン、台北、東京、ハワイ、ストックホルムなど世界各地で開催された国際映画祭にも出品されました。また、第47回台湾アカデミー賞「金馬奨」で最優秀主演男優（イーサン・ルァン）、音響効果、優秀映画関係者の3冠に輝き、2010年のモンスター作品と呼ばれています。（ミン・イヒョウ）