『金陵十三釵』の劇中写真、外国人神父を演じるクリスチャン・ベール
巨大な教会をバックに立つクリスチャン・ベール
『金陵十三釵』は1937年の南京を舞台に抗日戦争の乱世を生き抜く人々の姿を描いた厳歌苓の小説『金陵』が原作ですが、脚色により70%以上の内容が改められたほど原作とは一味違う作品になりそうです。
クリスチャン・ベールについてチャン・イーモウ(張芸謀)監督は「気配りができる人」と絶賛し、「この作品で玉墨、曹可凡、佟大為などほとんどの出演者はクリスチャン・ベールと同じシーンに出ている。最初はみんな緊張したけど、彼の気さくな人柄のおかげですぐ緊張感がほぐれた。リーディングのうまいダンサーみたいに、パートナーとしてはすごく合わせやすい感じだ。特に玉墨の場合、うまくリードされてNGも少なかった」と現場の様子を話しました。
今年、撮影のため北京を訪れたクリスチャン・ベール。撮影の合間に、家族連れで北京の街を観光
映画にも登場する大教会の様子
『金陵十三釵』は、女性たちの視点から戦争を深く掘り下げるチャン・イーモウ色の強いヒューマンドラマですが、その制作費は、6億元(約72億円)というチャン・イーモウ作品の中で、投資規模が最も大きい作品にもなっています。また、今年の米アカデミー賞助演男優賞を受賞したクリスチャン・ベールの出演で、同作品の話題性がより一層高まっています。(ミン・イヒョウ)
【クリスチャン・ベールについて】
1974年1月30日、イギリス生まれ。ミュージシャンを目指す姉の影響で音楽の道を志しましたが、途中で役者志望に転向。10歳より演技をはじめ、演劇学校に入学。いくつかのCM出演を経験し、1986年ローワン・アトキンソンの舞台『The Nerd』に出演。13歳の時にスティーヴン・スピルバーグ監督作品『太陽の帝国(Empire of the Sun)』(1987年)主演で映画デビュー。主演映画には、『プレステージ』(2006年)、『ダークナイト』(2008年)、『ターミネーター4』(2009年)などヒット作品が多く、アクション・スターとしての活躍ぶりも見せています。2010年公開の『ザ・ファイター』でゴールデングローブ賞助演男優賞とアカデミー助演男優賞を受賞し、実力派俳優の座を不動のものにしました。宮崎駿監督作品の『ハウルの動く城』米版でハウル役を担当し、声優としても活躍しています。
【主な出演映画】
1986『アナスタシア/光・ゆらめいて』
1987『太陽の帝国』
1989『ヘンリー5世』
1994『若草物語』
1995『ポカホンタス』
1996『ある貴婦人の肖像』
1998『ベルベット・ゴールドマイン』
1999『聖母マリア』『真夏の夜の夢』
2000『シャフト』『アメリカン・サイコ』
2001『コレリ大尉のマンドリン』
2002『リベリオン』『サラマンダー』『しあわせの法則』
2005『バットマン ビギンズ』『ニュー・ワールド』
2006『プレステージ』『バッドタイム』
2007『戦場からの脱出』『アイム・ノット・ゼア』
2008『ダークナイト』
2009『ターミネーター4』『パブリック・エネミーズ』
2010『ザ・ファイター』
2011『金陵十三釵』
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |