【概説】
高圓圓(カオ・ユエンユエン)は1979年10月5日北京通州生まれで、96年、偶然にも路上でスカウトされ、CMモデルとして活動し始めました。2000年シドニー五輪期間中、自身が出演したのど飴「清嘴」のCMで一躍注目されるようになりました。以降、張揚(チャン・ヤン)監督、王小帥(ワン・シャオシュアイ)監督に抜擢され、映画やドラマに出演するようになりますが、時代劇ドラマ『倚天屠龍記』への出演により、一般に知られるようになり、近年はファッション・モデルとしても活躍しています。
【CMガール時代】
高圓圓(カオ・ユエンユエン)はインテリの家庭で生まれ、父親は名門校である清華大学卒で、兄もいます。1996年、当時高校生だった彼女は北京の繁華街・王府井を友達と歩いていると、広告会社の企画担当者に声をかけられ、とあるアイスクリームのCM出演の話を持ち出されました。これをきっかけに、高圓圓(カオ・ユエンユエン)はCMモデルとして芸能界入りしました。CMでの活動が目立つようになったのは、2000年シドニー五輪期間中、自身が出演したのど飴「清嘴」のCMの影響が大きいです。当時は「清嘴ガール」という愛称もつけられたそうです。1997年9月、張揚(チャン・ヤン)監督のヒット作品『スパイシー・ラブスープ(原題:愛情麻辣湯)』で映画デビュー。
【清純派女優時代】
高圓圓(カオ・ユエンユエン)は張揚(チャン・ヤン)監督の『スパイシー・ラブスープ(原題:愛情麻辣湯)』で高校生という等身大の役として出演したのがきっかけで、その清楚なイメージで清純派女優と呼ばれるようになりました。その後のテレビドラマ『找不着北』『準点出撃』などでも同じような役として出演してきました。高校卒業後、高圓圓(カオ・ユエンユエン)は中国労働関係学院(当時は中国工雲学院)という芸能とは無関係の学校に進学しましたが、俳優養成学校の出身者が圧倒的に多い中国の芸能界では珍しいケースです。2003年、時代劇ドラマ『倚天屠龍記』では、これまでと違う悪役に挑戦し、印象的な演技を披露したほか、「古風美人」と呼ばれるようになりました。2005年9月、中国の若手女優を表彰する女優賞「百合小姐」で、徐静蕾(シュー・ジンレイ)、董潔(ドン・ジエ)、劉亦菲(リウ・イーフェイ)など話題の人気女優が多くノミネートされる中、見事にグランプリを獲得しました。
【実力派女優】
初主演映画は王小帥監督の『青紅』で、高圓圓(カオ・ユエンユエン)の「脱清純派」作品と言われていましたが、この作品は第58回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したことから、高圓圓(カオ・ユエンユエン)は映画祭効果で映画の仕事も増え、ジャッキー・チェン(成龍)主演の『プロジェクトBB(原題:寶貝計劃)』ではヒロイン役を務めるなど、人気女優の地位を確立し、引っ張りだこの人気スターになりました。2008年から2009年にかけて、映画『南京!南京!』の撮影に専念した高圓圓(カオ・ユエンユエン)は長い撮影期間や大きなプレッシャーに耐えられず軽いうつ病にかかってしまいましたが、うつ病の休養で自分自身の人生観も少し変わったということです。そういった人生の暗闇を抜け出した彼女は、2009年、中韓合作映画『きみに微笑む雨(中国題:好雨時節)』に出演し、初めて英語の台詞に挑戦しました。
【主な出演映画】
1998年『スパイシー・ラブスープ(原題:愛情麻辣湯)』
2000年『北京の自転車(原題:十七歳的単車)』
2002年『春行の地下鉄(原題:開往春天的地鉄)』
2004年『青紅』
2006年『プロジェクトBB(原題:寶貝計劃)』
2009年『南京!南京!』
2009年『きみに微笑む雨(中国題:好雨時節)』(中韓合作)
2010年『海洋天堂』
2011年『単身男女』
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