張涵予（チャン・ハンユー）は1964年12月生まれ。北京の出身で、1988年、中央戯劇学院を卒業後、声優として活動を開始し、米アニメーション映画『シャーク・テイル』や実写映画『ロード・オブ・ザ・リング』『トロイ』などの名作の吹き替えに参加しています。以降、『貧嘴張大民的幸福生活』『与青春有関的日子』などのテレビドラマや馮小剛（フォン・シャオガン）監督映画の『ミレニアム・ラブ（原題：没完没了）』（1999年）、『ハッピー･フューネラル（原題：大腕）』（2002年）、『手機』（2003年）、『イノセントワールド -天下無賊-』（2004年）などに出演するようになりますが、いずれも脇役。しかし、脇役ながら、その演技が馮小剛（フォン・シャオガン）監督に絶賛され、遂に2007年の『戦場のレクイエム（原題：集結号）』で主役に抜擢されました。この作品は彼が大ブレイクするきっかけにもなりました。この作品で、2008年の中国映画百花奨と翌年の中国映画華表奨の最優秀主演男優賞を受賞し、中国トップ俳優の仲間入りを果たしました。

　【主な出演作品】

　～映画篇～

　1999年『ミレニアム・ラブ（原題：没完没了）』

　2002年『ハッピー･フューネラル（原題：大腕）』

　2003年『手機』

　2004年『危情雪夜』

　2004年『イノセントワールド -天下無賊-』

　2006年『烽火』

　2007年『戦場のレクイエム（原題：集結号）』

　2008年『游龍戯鳳』

　2008年『李米的猜想』

　2009年『風声』

　2009年『十月囲城』

　2010年『狙った恋の落とし方。2（原題：非誠勿擾2）』

　2011年『雲下的日子（Sweet Journey）』

　～テレビドラマ篇～

　1999年『夢開始的地方』

　2000年『貧嘴張大民的幸福生活』

　2001年『貽笑大方』

　2004年『居家男人』

　2006年『与青春有関的日子』

　2006年『女人的選択』

　2008年『身分的証明』

　【最新動向】

　馮小剛（フォン・シャオガン）監督の新作、主演は張涵予（チャン・ハンユー）か

　中国の映画大手・華誼兄弟社の王中磊総裁はこのほど、馮小剛（フォン・シャオガン）監督が最新作として朝鮮戦争で発生した上甘嶺戦役を題材にした作品を撮ることを明らかにしました。主演には張涵予（チャン・ハンユー）の名前が挙がっていることも分かりました。同作品は投資額2億元（約24億円）で、馮小剛（フォン・シャオガン）と張涵予（チャン・ハンユー）がタッグを組んだ2007年の『戦場のレクイエム（原題：集結号）』の続編となる可能性も出てきました。