張雨綺（キティ・チャン）は1987年8月の山東省生まれ、チャウ・シンチー（周星馳）映画『ミラクル7号（原題：長江7号）』のヒロイン役に抜擢されてデビュー。新世代の「星女郎」（チャウ・シンチー映画でヒロインを演じる女優）として注目を集めていました。チャウ・シンチーの制作会社スター・オーバーシーズ社（星輝）と契約を結んでいますが、これに先立って、スター・オーバーシーズ社は同じく「星女郎」の黄聖依（ホアン・シェンイー）と解約しました。

　張雨綺（キティ・チャン）、本名は張爽。山東省の公務員の家庭に生まれ、幼少時から、ダンス、歌に興味を持っていることから、上海戯劇学院で舞踊を専攻していたそうです。チャウ・シンチー（周星馳）と出会うまではCMなどに出演したことがあります。スイートなルックスがチャウ・シンチーの目に留まり、映画のヒロインに決まったといいます。しかし、中華圏で注目を浴びる「星女郎」になるまでの道のりは最初から順風満帆ではありませんでした。過酷なダンスレッスンや女優養成訓練などを受けて、公式にチャウ・シンチーと契約するには、半年もかかりました。黄聖依（ホアン・シェンイー）との解約騒動もあったため、双方は契約内容について数回にわたって交渉しました。

　『ミラクル7号（原題：長江7号）』で一躍有名になった後、同年、柴咲コウ主演の日本映画『少林少女』や、ツイ・ハーク（徐克）監督のラブコメディ『女人不壊』にも出演し、今や若手女優の代表人物の一人として第1線で活躍しています。

　【主な出演映画】

　2008年 『少林少女』

　2008年 　『女人不壊』

　2009年　『JUMP（原題：跳出去）』

　2009年　『財神到』

　2010年　『荒村公寓』

　2011年 　『刀見笑』

　【最新動向】

　張雨綺（キティ・チャン）、中国人科学者を描く伝記映画に出演決定

　映画の最新作『白鹿原』が旧正月前にクランクアップを迎えた中国の人気女優・張雨綺（キティ・チャン）が、早くも今月に中国人科学者の生涯を描く伝記映画『銭学森』に出演すること分かりました。中国のトップ女優・趙薇（ヴィッキー・チャオ）、湯唯（タン・ウェイ）、周迅（ジュウ・シュン）と並ぶギャラ300万元でこの仕事を受けたということです。

　『銭学森』は投資額6000万元（7億2000万円）で、中国の宇宙航空分野において卓越した功績を残した科学者・銭学森の生涯を描くドラマ映画。張雨綺（キティ・チャン）は主人公・銭学森の妻役である蒋英役で出演しています。蒋英夫人は有名な声楽家、教育家として知られており、女優に負けないくらいのナイスミディであったと評判も高いです。有名人を演じることも、張雨綺（キティ・チャン）にとって初めてのことで、役作りにはかなり工夫しているそうです。（コオリ・ミン）