昨年5月に公開された日本映画『GOEMON』が中国題『侠盗石川』として今月31日に中国全土で公開されることになりました。
紀里谷和明監督作品の2作目として知られるこの作品、主演はTVドラマ『ひとつ屋根の下』などで中国でもなじみの深い江口洋介、米アカデミー賞の外国語映画賞に輝いた『おくりびと』で中国でも一躍有名になった広末涼子、大沢たかおなど。撮影は2007年から3年もかかり、10数億円を投じた日本らしさ満点の時代劇ファンタジーで、戦国時代を舞台に大泥棒・石川五右衛門の活躍ぶりを描くストーリーとなっています。中国でPRを担当する太合環球影業はこのほど、最新のスチール写真を公開しました。
CGをふんだんに駆使したアクションシーンや映像美が印象的な作品。
視覚効果が十分楽しめる作品として注目を集めている。
殺陣・アクションの他に、友情・恋愛・人間模様などが盛り込まれた物語を展開している。
このようなCG制作について紀里谷和明監督は「『GOEMON』のセットなどで非常に工夫している。セット以外にも特殊効果(CG)もいっぱい使った。スタジアムを丸ごと映画のセットにしたこともある」と話しています。
【映画ファイル】
タイトル:GOEMON
中国題:侠盗石川
監督:紀里谷和明
68年生まれで熊本県出身。中学卒業後、1983年に渡米。ニューヨークのケンブリッジ高校を経て、1987年にパーソンズ大学環境デザイン科に進学。学生時代はビジネスマンを目指していましたが、好評を受けた絵画経験からアートの世界に目を向けることに。1994年から、元妻の宇多田ヒカルをはじめSMAP、MISIA、サザンオールスターズ、浜崎あゆみなどのトップアーティストのジャケット写真やミュージックビデオを手掛けていました。2002年に宇多田ヒカルとの結婚を発表しましたが5年後に離婚。軍人だった祖父が太平洋戦争で自決したことを子供の頃に聞かされ、冷戦・湾岸戦争下でのアメリカで青春を過ごしていたことから、自身の監督作品『CASSHERN』(2004)と『GOEMON』(2009)では戦乱と平和をテーマにしたそうです。
キャスト:江口洋介、広末涼子、大沢たかお、ゴリ(ガレッジセール)ほか
ストーリー:舞台は戦国時代。主人公は、飢えと渇きに苦しめられている民衆のために、大名や豪商から金銀財宝を奪っては貧しいものに分け与える義賊・石川五右衛門。彼はある日、豪商の紀伊国屋文左衛門の蔵から、ある秘密が隠された小さな箱を手に入れてしまう・・・
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |